「儚げなのに、尖って強靭」パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
儚げなのに、尖って強靭
パク・ソダム演じるウナのカーアクションが一貫して頭脳的。力技で押し潰したり、ドッグファイトで引っ掻き回す感じではなく、逆走して振り切ったり、ひっそり隠れたりしてスマートにずらかってしまう。「特送」の呼び名通りにクール。
◉ヒロインが優しい、優しすぎる
そうしたスマートさもあって、ウナに血塗れで脱北してきたエグさは無かった。とにかく見た目が華奢で、内に秘めたストイックさを抱きしめたい……ような風情のお嬢さん。それだけに、返品できないボーイを抱え込んだロードムービーには、いつ悪徳警官グループに捕獲されても不思議ない危うさはあった。
いったん捕らえられた所から、返り血を浴びて復活する姿も見たくなりました。ウナは、そんなサディスティックな欲望を密かにくすぐってくれた。
◉悪者の笑み
ソン・セビョク演じるギョンピルの薄ら笑いも、この映画のキモだった。ここまで堂々とポリスマンがヤクザを兼業すると、作り過ぎでやや白けるとは言え、八百長の駒であるソウォンの父親を撲殺する鈍い音は、一気に犯罪ストーリーを加速させた(実際は瀕死で生きていて、その後、息子を守るために死んだ)。ギャグを飛ばす軽さと、残虐さのギャップは悪くなかった。鋲打ち機が活躍!
ギョンピルの片腕のイケメン(ホ・ドンウォン)は、この仕事を最後に足を洗う気配を見せていましたが、ペク社長の捨て身の一撃で命を落とした。悪事の果てはそんなものだ……と言う、犯罪ものらしい落とし所。
観終わってみると、やはり若いウナと幼いソウォンのこれからが気になってならない。
映画を検索していて気がつきましたが、「パーフェクトドライバー」と言う、商品があるんですね。
コメントありがとうございます。
ウナ役のパク・ソダムが、Uさんのレビューに書かれてるように、
華奢で守ってあげたい感じでしたよね。
韓国映画では珍しいくらいナイーブな人でしたね。
Uさんがコメントして下さったように、ソウォンもすれてなくて、
本当に幸せを祈りたくなりましたね。