Single8のレビュー・感想・評価
全8件を表示
恋より映画を取る映画バカが大好き
あー、来たよー。今年も。
映画大好き物語りが。轟音(心の中の音です)立てて来ました。コレは、凄まじく良いw
劇中劇のSFが、それっぽいクオリティーです。シナリオ、いけてます。そのおかげで白けなくて済む。映画作りに全力投球する3人と、アドバイザーの大学生に、神の手を持つ男。あー、なんか、このオタク感がたまらない。
ヒロインは高石あかりさんです。Bワルで、陰では大ブレイクしてます。と言うか、それってカルトアイドル?いやー、表に旅立って欲しいです。あっちの世界でもブレイクして欲しいです。でも、こう言う罪作りな女の子、いましたよねー。
全てを理解してくれる親友。同じ目的を持ち、情熱を注いでくれる戦友。面倒見の良い先輩。理解ある先生。アホなクラスメイト。ずっと憧れていた女の子。で、この子とのしょっぱい関係が、リアルあおはる、ですよw
無茶苦茶良いのに、ネットでも殆ど騒がれてないのが不思議になる、小中監督の自叙伝的作品は、113分と実は結構長め。ですが、長さは全く感じません。アオハルの切なさや、しょっぱさや、熱さ、自分自身の成長を感じた時の嬉しさ・満足感・ドヤ顔したくなる感覚、などなどがギッシギシにひしめき合ってます。と。ヒロイン、キュートですw
良かった。とっても。
ほんまに久しぶりに「とっても」って言ったわw
(青春の)キラキラきたぞー!
先週『ベイビーわるきゅーれ1&2』を観たことと、『許された子どもたち』の彼が主演ということで。
撮影開始までに半分使っていて不安になったが、まさか撮った映画も丸々観られるとは。
時空が歪んだのかと思うくらい構成が上手かった。
演技も自然で全体的に良かったが、髙石あかりが素晴らしすぎた。
一人だけやや今っぽいのだけど、そこが逆に“特別な存在”感を醸し出していたようにも感じる。
主人公たちを嬉しそうに見つめる担任や、徐々に態度が軟化するカレー屋も好き。
ほとんどのクラスメイトが飾りやポスター作りだけだったことや、先生が引率しないのは少し気になった。
しかし、オープニングからニヤリとさせられ、企画から撮影の楽しそうな表情や最後の切なさまで完璧です。
あの時代に英詞のロックをあのクオリティで演ってたら、留年してても惚れるわ。
あの時代にあの脚本やカット割りのセンスも、モテていいと思うのだけどね。。
ストーリーやテーマ、主人公の成長・・・劇中で語られた全てを満たした爽やかかつ甘酸っぱい傑作でした。
それにしても、飯盒炊爨のときの夏美の映像は、完全に栗田の恋心まで映ってましたね。
熱意があれば何でもできる、そう思えた高校時代。自主制作の映画造りにクラスで取り組んだ高校生たちのお話。物造りに励む者たちの熱き想いは、今も昔も変わらずにあるようです。
高校時代の自主映画制作という、遠い昔の記憶を
呼び覚まされるようなノスタルジックな雰囲気の漂う
作品かも、と思ったのと
つい最近観た作品に出演している"高石あかり"さんが
この作品では普通の女子高校生で出演している
ということも気になって鑑賞しました。
スターウォーズ (1978) を見て感動した高校生のお話。
巨大な宇宙船が飛び去っていくシーンに魅せられ
「自分も撮ってみたい」
と思い立ったのがお話の始まり。
とりあえず宇宙船の模型を作ったり、8ミリカメラで
撮影アングルを考えたりと、独力で色々と撮影を
試みるのだが、どうにも上手く行かない。
近所の写真屋で働いているアルバイトの兄さんに
特売中の8ミリカメラの件で話かけたところ
このアルバイト兄さんも自主制作の先人だったと分かる。
「スターウォーズのような作品」を制作中と話すと
興味を示し「見てみたい」と食いつく。
部屋で上映。回るフィルム。
「ごごごごごごごご」 終了っ
「…」
「これだけ?」
「はいっ」
アルバイト兄さんは言う。
「これだけでは作品とは呼べない」 …そりゃあ ね
この場面を中心にした、作品と呼べる物を作りたい。
こう考える主人公。
季節は夏休みの少し前。主人公の高校では
「学園祭のクラス企画」を決めようと
企画の案を募集していた。
「何かない?」 とクラス委員長
「…」
と、一人が手を挙げる。
「お化け屋敷」
去年もやった。やり方が分かるから楽、と主張。
一部の女子の反対があるものの、決まりかける。
そのとき手を挙げたのが主人公。
「映画を自主作成し、上映会を開くのは?」
お化け屋敷を提案したヤツが反対する。
”夏休み中、時間とられちゃうぞ”
”そもそもどんな内容なんだ?”
”キャストは? ヒロインは?”
その時は上手く伝えられなかったが
一人の女子が映画作りに賛成の意志を示してくれた。
そういった事もあり、
一学期の終業日に投票で決定することに。
映画制作に同調してくれた仲間とともに
ストーリーを練り始める主人公。
ヒロインは… 彼女に頼みたい
あれこれと想いを巡らす主人公であった。
と、まあ
見事に「自主映画作成」がクラスの企画に決定し
夏休み中、制作スタッフとヒロインとで
ロケ地に移動し、撮影を進めていきます。
さあ、どんな作品ができあがるのか。
熱く暑い夏が始まります。
◇
この作品、高校や中学時代に
同じような制作体験(もしくは共同作業の経験)が
ある方ならば、共感できる部分が あると思います。
登場人物がみんな純粋なこともあって
映画の完成を応援せずにはいられなくなる
そんな気分での鑑賞でした。
観て良かった。
満足です。
◇あれこれ
■8ミリカメラ
スマホも携帯電話も無い、デジカメも無い時代。
写真はフィルムカメラで撮影。撮影が終わったら
#フィルムをカメラ屋に持ち込み
#現像に必要な期間待ってから
"プリント写真を受け取りに行き
そしてようやく
撮った写真を目にすることができた時代です。
この、撮った写真をみるまでの
「待たされる感覚」
今のデジタル撮影に慣れてしまった身からすると
「不便」なのですが
それだけではなく、
「待つのが楽しみ」でもありました。うん。
撮影できる枚数にも限り(24枚とか48枚とか)
があったので、撮影時には撮りたいものを吟味し、
アングルとか色々と考えて撮ったものです。
ああ懐かしいなぁ …としみじみ。
■主人公の成長
「特撮にこだわり」続ける内容だったら、この作品自体も
特撮オタクの「イタイ」作品なのかもしれない などと
余計な心配をしながら観たのですが、杞憂でした。
主人公は、
「その場面だけでは作品にならない」
と意見されると、
それを素直に受け止める柔軟性も持っていました。
この作品の主人公も
自主映画に登場する主人公も
ストーリーが進むに連れて成長していくのですが
それが自然に描かれていて良い感じでした。 頑張れ~
■ロケ先のお店と馴染みになる話
ロケの度に立ち寄るカレー屋さん。
店主も最初は無愛想。何度か通う内に
「おっ 来たな」
に変わっていくのが微笑ましいです。
※しかしこのカレー屋。
メニューに2品のみ… しかも
「並」と「大盛」…。
実質、カレーは一種類のみでは…。
通う内に愛想が良くなってくるカレー屋のオヤジ。
存在感あって良かったです。
◇最後に
主人公が作成する自主制作作品「タイム・リバース」。
これもなかなか面白そうな作品でした。 うん。
NHKの少年ドラマシリーズに出てきそうな
そんな感じのする作品で、これも良作でした。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
Juvenile
今年とても多い映画作りの映画。しかし、フィルムに魅せられた少年の映画や、映画作りの皮を被った学園ムービーや、映画館の物語と見せかけて心の弱さを描いた作品だったりと、一つの作品を作ることに注力した作品が無かったなぁと思ったところに傑作が飛び込んできました。
スターウォーズ公開当時に、衝撃を受けた少年が文化祭で映画を上映するために奮闘するジュブナイル映画です。こういうの大好物です。
自分はスターウォーズはリアル視聴できなかった人間なので、当時の衝撃なんかは分からないのですが、登場人物たちの驚きっぷりや、工夫した構図での宇宙船の撮影の斬新さで、その衝撃は偉大だったんだなと思います。
気になる女の子をヒロインに据えるというのも、THE・青春だなと思いましたし、そのヒロインが演技上手というミラクル。高石あかりさんの魅力がこれでもかと発揮されていました。1ショット1ショット毎に高石さん史上最高が更新されていきました。そりゃみんな惚れるよなぁと思いました。最終的には留年したバンドマンの先輩に目を奪われているショットで、脈が無いことを察するという寂しげなラストショットになりましたが、映画が好評を得て何度も上映できることに喜びを感じて走り出す、「ファーストシーンとラストシーンで主人公がどれだけ成長できるか」と映画内で何度も言われていましたが、主人公はしっかりと成長できていたと思います。
劇中に出てくる作品も元ネタ2作品がありつつも、しっかりオマージュした「タイム・リバース」の面白さは素晴らしく、逆再生や画角の隙をついた見せ方、フィルムの反転など、現代ではとても簡単になった撮影も40年以上前ではこんなにも大変なものだったのだなと身をもって感じました。宇宙船が着陸する部分を撮影する際は一枚挟んだプレートに黒いシートを切り取って隠して撮影したり、人がいるパターンをと人がいないパターの撮影をして即座に消える演出をしたり、同一人物を演じる際、フィルムを分けて一緒に流したり、アテレコで声を吹き込んだりと、映画作りの1から10まで堪能できました。「映画大好きポンポさん」と同じ、編集という映画の集大成まで楽しめました。
フィルムを1つ1つ削って、それをコマ送りにしてアニメにした「MARK」の完成度はえげつなかったです。しっかり見応えがありましたし、実在するものというのもまた衝撃的でした。「爪」の人食いクマ、元ネタも「グリズリー」より先にアイデアとして出ていたのは画期的でした。食われる瞬間にハリボテがグチャっとなるのが面白かったです。にしてもポスターの完成度が高い…!現代のエクストリーム配給作品の多くよりもクオリティは高いと思います。
小規模公開になるのは仕方ないけれど、観ないのはもっと勿体無いと思う傑作でした。映画撮りたいなーとぼんやり思いました。変態ホラー映画を撮ってみたいです。
鑑賞日 4/4
鑑賞時間 14:35〜16:33
座席 D-2
髙石あかりの横顔にやられた
最初の方で「憧れの同級生を観る目線」で髙石あかりの横顔が撮られるんだよね、それがすごく良くて(いま髙石あかりのすごいファンだから)、そこでもっていかれたな。
主人公が撮った《爪》とう人食い熊に襲われる映画が紹介されるのね。『恐い映画を創ったのに皆に笑われた』『自分には映画の才能がないって分かった』って主人公は言ってるんだけど、観てて反対に「こいつの映画創りの才能はすごい」って思ったな。あの作品を撮れるのはすごいよ。
そこからは、文化祭で映画つくるために『すごい脚本を作らなきゃ』って頑張るんだよね。
それを通じて、ただすごいカットを撮りたかっただけの主人公が、ストーリー、テーマ、作中の主人公の変化と大事なことを学んでくの。
文化祭での映画製作が決まり、憧れの同級生、髙石あかりをヒロインに迎え、撮影は楽しいよね。
最初のロケに向かう電車では、髙石あかりは一人で座ってるんだよね。でも、そのうちみんなで一つのボックス席に座るようになる。
カレー屋でさりげなく、髙石あかりは主人公の隣に座ったりとか、細かなところが、高校生っぽくっていい。
まあでも、髙石あかりは、結局、バンドやってるチャラめな先輩が好きだっていう、高校生あるあるでまとめられたのも良かった。
この頃は映画を作るとなったら、色んな技巧が必要で大変そうだったけど、今ははるかに簡単になってるんだろうな。デジタル加工でなんでもいけそうだし。
「映画をちょっと作ってみたいな」と思ったら、いまは作らない理由はないなと思ったよ。
はい!カット!
懐かしい!
彼らは、スターウォーズに憧れてだな。
僕も、フジカシングル8で撮ってましたよ。
松田優作とか、復活の日とかアクションやったな。
集まって
編集して
テープで貼って
あとで声いれて
軽音のやつらに、音楽してもらって
スピルバーグや雑魚ども
高石あかりさん、ワルキューレの方やね。
杉咲花にも似てるかな?
音楽やってる奴に持ってかられるなあ!
映画を作る それが真の映画の楽しみ方
「映画を作る それが真の映画の楽しみ方」
舞台挨拶で監督がそうおっしゃっていましたが、
まさに映画好きに見てほしい作品です。
「宇宙船を撮りたい」「気になるあの子に近づきたい」そんな動機から始まった映画作りに、いつの日か没頭していく、まさに青春の日々。
学生の気持ちに戻って、ものづくりのワクワク感を味わえました。
「映画作りってこんな大変だったんだ」という発見もあり、見終わった後誰かに話したくなる、そんな作品です。
全8件を表示