「あの丸刈頭を川に投げ込んでみたい」石がある ジャパニーズ先住民さんの映画レビュー(感想・評価)
あの丸刈頭を川に投げ込んでみたい
何気ない出会いが連鎖して、都会っ子が田舎の川に召喚されて川縁を遡上するお話し。川に飛び込む男のお陰で全編緊張感がある。ただし、中盤から終盤にかけてダルい。
例えば、日記を書く行為をただ単に撮っている。これはキツい。同じ行為でも『シルビアのいる街で』のように捲られていくページ上で単語を単数系から複数形に書き換える、単純だが、記憶の女を理想の女像に昇華させるような劇的な変化を描写してほしかったなー。あと、田舎に出かける必要性や社会性がもう少し感じ取れたらグッと面白くなった気がする。加えて、あの丸刈頭を石に見立てて川に投げ込む素振りなりがあればより良かったなー、そこはかなり不満。
劇場初公作品で多分才能ある監督で、清原惟が助監督で、映画館以外では観れない面白い発想の映画だと思います。
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