「奈落の底へようこそ。」石門 やさんの映画レビュー(感想・評価)
奈落の底へようこそ。
望まない妊娠をした女性というか望まれない命が主人公なのではないだろうか。
正直、キャストの顔なんかほとんど見えない固定カメラ遠巻き長回しの連続で退屈ではあるが、この視点が何を表現しているのかと(個人的な落とし所として)考える時間は充分にあった。
私は、産まれる命達のこの世の視察として観ることにした。胎児は母親の目を通して世界を見るという話を聞いた事がある(ニュアンスはちょっと違うかもしれない)。
エンドクレジットの文字列は臍の緒の様に見えた。
こんにちは赤ちゃん。地獄の門をこじ開けてこの世に産まれてくれてありがとう。
この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ、良いことないかも知れないけど頑張ろう。
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