「どこで生まれたから何人な訳ではない」ソウルに帰る iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
どこで生まれたから何人な訳ではない
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フランスに養子に出された韓国生まれの女の子が、ちょっとしたトラブルで韓国に来ることから物語は始まるのだけど。
典型的な韓国人の外見の器の中に、自由な精神のフランス人が魂だけ入ってしまったような主人公。
生みの両親を優しい人々の手を借りて探している間、確かにこの国で生まれたはずなのにどこまでも違和感が消えない。
本当に環境が人を作るよなあ、と心から思った。どこで生まれたから〇〇人な訳ではない。
育った過程に通った道、食べたもの、出会った人々、全てが人を作る。
海外育ちの子が避けて通れない道かなあと思う。
親の仕事で行き帰りしてる子は、人にもよるけど日本と海外(それも同じ国だけじゃない)何回も出たり入ったりを繰り返す子も多い。
長く外に出たら生まれた場所の国と違う価値観を持って当たり前だし、そもそも〇〇人っていう決めつけの枠がしんどかったりする。
↓以下、多少のネタバレも含みます。
ご注意ください。
この子を養子に出したことを生物学的なお父さんは心から悔いていたけど、彼女にとっては自分のルーツなだけ、という価値観の違い、、コレは〇〇人っていうのではなく、そもそもこの主人公のもってる価値観によるものだと思うけど、何にせよ個人の考えを尊重するという土台がない場所でたとえ言葉が通じても価値観までは通じんだろなと思いながらみてしまったわ。
んー、これは日本を離れて過ごされている方々にどんなふうに映るのかお聞きしたい。
是非とも。
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