「緊張感の続くエンタメパニックスリラー」非常宣言 まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張感の続くエンタメパニックスリラー
未知のウィルスを使ったテロ事件が、飛行機という完全に外界から切り離された密室空間で起きる事で、様々な感情や思惑が入り乱れる様を、終始緊張感が続きハラハラドキドキ先の読めない展開で楽しませる流石の韓国印エンタメ映画でございました。
本作では、飛行機の乗客・客室乗務員・地上で事件解決に奮闘する刑事・判断を迫られる政治家・無事を祈る残された家族、そして未知のウィルスが国内に持ち込まれる事に怯える人々という、各立場からの想いや言動がリアルに描かれます。どれも間違っていないし気持ちも分かる。もし違う答えを出しても、誰も責められない。登場人物皆んなに感情移入でき、コロナ禍を経験したからこそ、色々考えさせられました。
バイオテロによる恐怖以外にも、揺れまくる機内の様子がしっかり描かれていて本当に怖かったですし、SNSを通して国民の反応がリアルタイムで見えてしまう残酷さなど、絶望の描き方が素晴らしく、だからこそ僅かな希望への期待が高まり、何度も「もうダメだ…いやイケるか?!」が訪れて約2時間半全く飽きずに楽しめました。
完全なるハッピーエンドではない終わり方も、良かったです。面白かったー!!
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