春に散るのレビュー・感想・評価
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横浜流星の役作りは見事だが?
CSで録画視聴。
横浜流星の役作り、ボクシングシーンは見事。
ただ、ストーリーに関してはもう少しコンパクトにしても良かった。133分も長すぎる。
ありきたりの話だが、せっかく横浜流星の演技は見事だったのにもったいない。
男たちの映画
また観たい!
仁一と翔吾の「想い」
<映画のことば>
「そういうのなぁ「特攻精神」って言うんだよ。そんな考えは捨てちまえ。」
「仁さんだって、隠して、手術しようとしないで、メチャクチャじゃねえかよ。」
「年寄りは、メチャクチャなんだよ。」
上掲の映画のことばのように言って、仁一は翔吾の世界への挑戦を引き留めるのですけれど。
しかし、翔吾が最後に挑戦を決断したのは、けっきょくは「幸運の女神に後ろ髪はない」ということなのでしょう。
その決断が正しかったのか、間違いだったのか―。
ただ、間違いがないのは、翔吾にとっては失明の危険を冒してでも世界に挑戦する気概があり、彼はその気概を大切にしたという「事実」が残るだけなのだと思います。
だから、その「事実」だけを「事実」として受け止めるべきなのであって、そういう決断の当否は、第三者が論ずるべき筋合いのものでもなく、決断をした当の本人にも、本当は分からないのかも知れません。
ただ重く受け止めるべきは、トレーナーを引き受けた仁一と、世界に挑んだ翔吾の「想い」ということなのだと思います。
そう考えると、ズシリと重いものが胸に迫る一本だったと思います。
そして、その中にほのかに見える仁一と翔吾との師弟愛が素敵な一本でもありました。
そして、往年のボクサーとしての仁一にも、思い残すことは、これで何もなかったことでしょう。
「願わくは/花の下にて/春死なん/その如月の/望月の頃」と詠んだ西行のような、明鏡止水の心境だったのだろうとも思います。
そんなこんなの意味をこめて、佳作としての評価が適切な一本であったとも思います。
(追記)
それにしても、歳をとりましたねぇ。佐藤浩市も。
見事な白髪になっていましたけれども。
今年(2024年)の誕生日が来て64歳ということですから、まだこれが「地毛」というわけでもなかったのだろうとは思いますけれども。
その見事な白髪が、本作では印象に残りました。
(追記)
ボクシングは、ある意味、不思議なスポーツでもあると思います。
グラブやマウスピースといった(最小限の?)保護具を装用した上でとはいえ、半裸の男たちが、ただただ殴り合うということだけで、どうしてこんなにも観客の熱狂を誘うことができるのでしょうか。
(その点、ジョー的な要素が強いプロレスリングとは、好一対かとも思います。)
ただ只菅(ひたすら)に自分の足で走るだけというマラソンという競技が、あんなにも観客の感動を呼び起こすのと、同じなのかも知れないと、評論子は思います。
(追記)
試合の時に、レフリーが両方の選手にかける掛け声も、評論子には、意外でした。
「ファイト」(頑張れ)ではなく、「ボックス」(殴り合え)なんですね。
それは、もともとが殴り合う(ボクシング)というスポーツなのだから、ということになりそうです。
妙なところに感心してしまいました。
チャンプを目指すな 人生を学べ
最近ボクシング映画が増えてきたような気がする。「BLUE/ブルー」、「アンダーザドック」、そして本作。
松山ケンイチ、東出昌大、森山未來、北村拓海、そして本作の横浜流星と窪田正孝。みんなストイックに筋肉を作って、本当のボクサーのような体型に仕上げる。この俳優魂はやはり凄いと思う。ただ、いつもTKOがなく、リングで打ち合い続けるのはウソだと思うけれど。
ウソでも、その鍛えられた体を見ると文句が言えなくなる。
どこまでが真剣勝負かはわからないが、彼らはまさにボクサーだ。
「すんげえ世界が見えたんだよ」
この横浜流星の言葉にウソはない。
そして、彼が練習してきたジムに掲げられていた、「チャンプを目指すな 人生を学べ」という文字がいつまでも心に残る。
内容的には可もなし不可もなしという感じ。 横浜流星の動きはプロライ...
劇場案件だったかも
横浜流星の身体を張った演技が勢いだけでなく細かく丁寧に演じられてい...
ストーリー描写が雑すぎ
途中、早送りしてるのかって思うくらい、ストーリーが唐突に進んで、
理由付けというか、どうしてこうなったか的な説明が圧倒的に不足していたと思う。
2時間ちょっとの映画ではなく、連続ドラマで丁寧に作れば、良いものになったのでは、という題材ではあった。演出と脚本が糞すぎる。
ボクシングシーンのスローモーションはやっちゃダメ。撫であってるのがバレバレで笑えてきた。
哀川翔は全く不要だったのでは。鶴太郎もいなくてよかったかも。
山口智子のおせっかいもウザい。最後応援して泣いてたのわからん。
格下に負けて泣いて良くやったって言ってる窪田陣営も意味わからん。
橋本環奈は可愛かったけど童顔すぎて高校生みたいで適役ではないように思った。
晴れ舞台に会場行かない母と彼女もありえん。
ラストのタイトルマッチの判定は?
私は判定はチャンピオン(窪田正孝)に上がると予測しました。
正直言って、どっちに転んでも不思議はない勝負。
力の差はほとんど見えない。
同じならチャンピ有利と踏んだが、結果はご存じの通り
挑戦者の黒木(横浜流星)の勝ちでした。
でも結果がストレートに《勝ち》で良かった。
題名は「春に散る」でしょ!!
負けて終わる予感がしていたので、良い意味で予想が外れました。
この映画はボクシング映画です。
【ボクシングの勝負に、再起をかける男2人の物語】
広岡仁一(佐藤浩市)は、大きな試合で、不公平な判定で負けて渡米。
一方若き青年黒木・・・
元ボクサーの黒木翔吾(横浜流星)も、同じく不公平な判定負けで
心が折れたのだ。
そんな2人が、夜の大衆酒場で出会う。
若者グループを凄いパンチで、退けたのをみた翔吾は
老人を《只者でない》と察して、弟子入りを志願する。
アメリカのホテル経営で成功して、その経営を譲って帰国した広岡。
広岡の昔の仲間たち。
哀川翔、片岡鶴太郎、山口智子などが昔馴染みで、
みんないい味を出します。
仲間の輪が直ぐに広岡を暖かく迎えてくれる。
真っ直ぐで気持ちのいい映画‼️
横浜流星も対戦相手の窪田正孝も、捻くれていない。
ボクサーの職業病・・・失明の危機、も描かれるが、
基本的に御涙頂戴シーンはない。
ボクシング・シーンも引き締まっている。
ラストの東洋王座を掛けた試合。
そこは1番の見せ場。
12ラウンドの最後の最後で、音が消されて無音になる。
ストップモーションも使って、
《トランス状態・・・極限の精神と肉体》を演出する。
翔吾は言う、
『世界を見せて貰った‼️』
極限まで努力した者にしか見えない【景色】
それを見たと目を輝かせる。
判定で勝負が決まったのは、ある意味で、
判定は公正である・・・と言いたかった?
嫌な人の殆ど出て来ない気持ちの良い映画でした。
なぜそうなった
映画館で見たわけではないので、その感動はかなり薄れているとは思うけれども。
ちょっと横浜流星のキャラが、そんな感じで世界チャンピオンになられても、って気はする。
トップレベルのボクサーって、あんな感じかなぁ。
窪田くんのキャラはいいのに、試合ではそこまでではないのがねぇ。
本音をいうと、試合には負けてほしかった。
いい線行って、それでもやっぱり超えられなくて。
でもやりきって、そして師匠が死んで。
でも彼もやりきって、って流れの方が自然。
復帰して1,2戦で降ってわいた東洋太平洋とか、世界戦とか。
余命があるから1年の話になるのは分かるが、主役を佐藤浩市ではなく横浜流星にしっかりと置くべきだった。
散ったのは佐藤浩市だけやん。流星も一緒に散って、それでもやりきったから前に進めるって話の方が、もっと晴れ晴れとした話になった気がする。
なんで勝って余韻に浸ることもなくお通夜みたいなシーンになるかなぁ。
編集が悪いのか、脚本が悪いのか、監督が悪いのか。
凄く勿体ないと思った。
やっぱり佐藤浩市
今に生きる
タイトル通りが過ぎる映画
ポクシングとか格闘技系はあまり好きじゃないから好んで観る系統ではないけど、瀬々監督に横浜さんだったので観てきた。
自分の中でボクシングのイメージが覆された。映画だからという演出もあったかもだけど、試合でめちゃくちゃ殴り合ってた選手同士が試合終わった途端に相手を讃えあうって。爽やかすぎる。軽く感動した。相手役の窪田さんも上手すぎだったし。
あと、橋本環奈さんね。主役じゃなくてキラキラもしてない橋本環奈さん観れる映画って珍しいんじゃないかな。すごく良かったな。
あそこまでタイトル通り過ぎる終わり方は正解なのか問題。ひとりで桜見にいくあたりから、まさかと思ったけどそのまさかでウソーって感じだった笑。
美学と矜持
自分はまだ16で、死に様については考えたことも無かった。しかし、死ぬ時こそ、生き様を考え出すということがジンを通して分かった。完璧に死に切ってやるという、ジン自身の、死を念頭に置く、青く燃える生への情熱は、「生と死」という対極に位置する両存在を、我々の中に、一つの概念へと結びつけた。中西と黒木の、最後の魂の殴り合いでは、ジンや佐瀬健、ジンの姪っ子達が呆然と観戦していた。人間は、本当に感動すると、涙すら流れず、何もせず、ただただ、その感動の対象が放つ荘厳さに、呆気に取られるものなのかなと思わされた。橋本環奈かわいい。
久しぶりに最高の映画に出会えました
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