春に散るのレビュー・感想・評価
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試合のシーンは丁寧に描かれててグッと胸に来る
汚れた横浜流星といぶし銀の佐藤浩市が挑むボクサー物語。
原作が沢木耕太郎でしょ、ノンフィクションが得意な作家だから派手な展開は無い、基本的に地味な物語なのよ。
薄化粧の橋本環奈も地味、嫌いじゃないけどね。
ただ、試合のシーンは丁寧に描かれててグッと胸に来る。
明日への勇気
横浜流星✖️窪田正孝のボクシングシーンがかなりリアルで凄い気迫と迫力を感じる。
体の鍛え方や動きがボクサーそのもので、俳優さん、改めて凄いなーと。
そしてそこに至るまでの多くの登場人物の人間模様が、ドラマを肉付けしていく。
鶴ちゃん、哀川翔もいい味出してる。
明日への勇気をもらえる映画でした。
充分満足なボクシングシーンとちょっとの物足りなさ
これだけやってくれればいいでしょう、と思うボクシングシーンとキャスティング、いや、もうちょっと時間があればもっと面白くなったのかな、と思えるドラマ部分。窪田正孝はやっぱりいいな、と思ったり、未消化ではあったが飛び道具ではない橋本環奈の佇まいは悪くない。しかしなんといってもアクの強過ぎる3オヤジが度を越していて狂気じみていた。特にクライマックスのテレビ観戦の哀川翔のまわりのエキストラはアクが強過ぎてそれだけで面白かった。
見ながら本作133分か。2時間ない「ロッキー」の効率の良さを考えてた。退役軍人みたいな3オヤジは原作がそのような設定なのだろうが、この構成は「七人の侍」みたいな時間サイズでやることなのだろう。映画は佐藤浩市と横浜流星に絞ってはあり、そしてそこはそれなりにいいのでちょっと原作のアウトラインが足を引っ張ってる感じはした。ボクシングシーンでは涙するいくつかの展開。しかしさすがに2時間で3オールドボクサーズとあしたのジョーは並行して描き切れるものではない。面白かったけどちょっともったいなかったな。
安定感があるストーリー
定番のボクシング物語。三羽烏から一匹狼へのバトンリレーといったところでしょうか?起伏が少ないので観やすい作品ですが感動も薄め。全体的に地味なストーリー展開となっているようでパンチ不足でした。
横浜流星くんにはピッタリの作品ではありますが!
89
原作とは違うけど、良かった…⭐︎
原作が好きで、新聞連載の時から読み、単行本になって 図書館で借りて読み、文庫本になって
買って読んだ。
映画化されると知り、佐藤浩一と横浜流星の配役を知った時もなかなかイメージと合っていたので
楽しみにしていた映画。
沢木耕太郎の上下2巻を2時間ほどにまとめなくてはならず、原作とは離れるのは当然と
思いながらの鑑賞。
でも、上手くアレンジされた作品だった。
佐藤浩一演じる広岡仁一がホテル業で成功したアメリカから病いのために帰国し、たまたま
居酒屋で横浜流星演じる黒木翔吾と出会うところから始まる。
とにかく、ボクシングシーンが変に誇張されず描かれて、横浜流星とチャンピオン役の窪田正孝が
素晴らしい。
横浜流星は前評判から聞いていたが、窪田正孝はびっくり。
こういった役は演じたことないんじゃないかなぁ…
ラストの二人の試合シーンは、他にもコメントされてる方もいらしたが、「あしたのジョー」を
思い出しながら見た。
ボクシングだけでなく、例えばピアノの演奏とかでも そこに到達した人にしか見えない景色が
きっとあるんだと思う。
佐藤浩一もいつも通り、イメージぴったりの安定した演技で年老いた元ボクサーが新しい逸材
(横浜流星)に出会い、自分の夢を再び持つところとか本当に見入ってしまった。
ラストの試合シーンは、泣ける。
何に思って泣けるのかわからないけど…
今年鑑賞した中では、印象に残る映画だった。
あしたの
邦画サイコー!五千点!!
とスクリーンに言いたかった、もうね4席右のおじさんが横浜流星パンチ当てたりもらったりする度「あっ。」とか「うっ。」とか声出して最高に臨場感なのよ。
もう本物のプロボクサーにしか見え無い横浜流星の演技アプローチも凄いんだけど4席先のおじさんと飲みに行きたい!一杯奢りたい!!
て、僕はボクシング見ないし解らないんだけどしっかり面白いの、この映画ボクシング映画に留まらず人生映画なんですよ。
横浜流星と佐藤浩市が主演に立つけどやっぱ人生に何を求めるか?を描いてんの。
人間は自分の信じる正しさで生きてるけどやっぱどっか間違ってんの、全員が間違ってるし全部正しい。
でも間違いも有るその何かを信じるし、そこに救われるんですよ人間って。
だからこの映画の出演者全員の人生が見えたりするんですよ、イヤなヤツに見えたラスボスも飲み屋のおじさんも、やっと良い映画に出れた橋本環奈も。
もう最高だな、日本映画に感じちゃうソレが最後まで描かれててサイコーですよ!!
繋げる思い。繋がる思い。
春に散る。でしたね。オジサン三者三様の拗らせ方も素敵だし、お父さんの後を義務の様に継いだ娘も素敵でした。勿論、翔吾なんだけれども、物語の噛ませポジションだった大塚も良い。だけれども僕は中西かな。なるほどそれは窪田正孝にお鉢が回ってくるよね♪って感じでした。彼の視点を想像してみても面白いし、だからこその試合後(終盤から)のセコンドがあんな感じだったんだろう。全体的に抑えた演出が試合にも活きていたので好きだったが、12ラウンドだけはやり過ぎちゃったかな苦笑 まぁ、そんな事は些事であり、終始熱いものが込み上げる人生讃歌でございました。
こだわりを感じた
互いに納得のいかない判定負けで一度はボクシングを捨てた、かつての名ボクサーと若手ボクサーの成長を中心に物語は進む。主人公二人を含め、たくさんのドラマを盛り込むためか、敢えて細かいドラマや人間関係は語らない、描いていないので物語はテンポ良く進む。オープンでレモン酎ハイらしき安酒を飲んでうらぶれていた横浜流星がどんどん精悍になっていく姿や、アメリカの試合中継の🏅インタビューで真摯に答えていた窪田正孝、「ラッキーパンチ」と訳されていた事で思うところあったのか、帰国した時には人を小馬鹿にしたようなキャラになってたりとか、橋本環奈と父親、哀川翔と飲み屋のママとそれぞれのドラマがぎゅっと織り込まれており描かれていない背景を想像させられた。
最後の試合シーンは圧巻でボクシングに興味がない私が息をするのを忘れ、祈るように両手を胸の前で指先が白くなるほど握りしめていた。
二人の戦いのシーン、どうやって撮影したのか?と思うくらいリアルでした。
母親が「息子が殴られるのを見たくない」と会場に行かなかったり、居酒屋でお客さんがだんだん立ち上がり小さなテレビの周りに集まって歓声を上げたり。
緊迫感ある試合シーンと共に観客の描き方が上手くて私の気持ちもどんどん引き込まれなんでかわからないけど涙がポロポロ出てきた。
一生懸命や人と、それを応援する純粋な気持ちが心の琴線を刺激した模様。
オープニングの佐藤浩一の肩に落ちたひとひらの桜の花びら。
そして、ラストに降り注ぐ桜の花びらの対比がまた、印象的で佐藤浩一の余生の過ごし方に対する気持ちを表してるのかなと思いました。
必見のボクシングシーン!
流星さんと窪田さんのラストのボクシングシーンは必見です。
本物のボクサーと見粉うほどの引き締まったボディ。そこから繰り出されるキレのあるパンチ。まさにこの瞬間(映像)のために、多くの時間と熱量を注ぎ込んだことが伝わってきました。
そして、そこに華を添える橋本環奈さん、映像に深みを出してくれていたベテラン俳優陣と、全体的なバランスも上手くとれている映画でした。
絶対的な正解がない人生において、何を正解できるのは本人だけ。人生の瞬間瞬間をどう生きるのかを考えさせられる映画でもありました。
年配の方も楽しめますが、これからの人生において決断をより多く迫られる若い方にこそ、おすすめの一本です。
情熱を傾けられるものを見つけたくなる
今回は横浜流星さんの役作りが話題になっていたのもあり観てみました。
初期のころは、年齢のわりにえらい色気のある役者さんだなあとしか思ってなかったのですが、作品を見るたびに演技の成長が著しくて…ずーっと努力を重ねてきたんだなあと何か親のような目線で見てしまいます。
人生のなかで、夢中になれるものを見つけて没頭できることってそう何度もあることじゃないし、見つけられずに人生を終える人もいると思います。
この作品を見ると、いくつになっても、
情熱を傾けられる何かを見つけたいって思います。
鶴太郎さん(役)なんてやさぐれた初めのころからは別人になっちゃいました。
ほかの登場人物のキャラクターもそれぞれ際立っててみんな良かったです。
ボクシング自体はよく知らないので語れませんが、最後の試合は、本当の試合のように見てて苦しくなってきました。
それだけの臨場感を感じさせてくれた窪田正孝さんも今回個人的に推したいです。
ちょっと長めですが、長尺を感じさせない映画でした。
あらゆる年代の方にオススメしたいですね。
横浜流星の動き
マジなやつやね。緊迫感があってよかったです。
窪田正孝も減量カスカス感があってリアルでした 笑
ちょっと気になったのが、時代設定がいつか分かりませんが、会場の盛り上がりとしては世界戦というより日本タイトルぐらいですかね。。。
でも、内容としてはとても面白かったです。
ボクサーの背負った因縁が今一つ胸に迫って来ない
登場人物たちが何を考えているのかよく分からず、なかなか感情移入が難しかった。
特に、佐藤浩市演じる老トレーナーについては、どうして、あそこまで頑なに若者の弟子入りを拒んだのかや、心臓の手術をしようとしないのかが理解できないし、「噛ませ犬」にはさせないとか、失明のおそれがあるとかで反対していた試合を、いともあっさりと受け入れたことにも納得できなかった。
ひょっとしたら、彼の過去のボクシングの試合やアメリカでの生活に、そのヒントが隠されているのかもしれないが、そうしたことは語られずじまいで、説明不足の感は否めない。
横浜流星演じる若者にしても、プロのボクサーが素人に手を出してはいけないことぐらい分かっているはずなのに、いくら母親を守りたいからといって、あれでは軽率のそしりを免れないだろう。
片岡鶴太郎や哀川翔演じる老人たちや、橋本環奈演じる少女にしても、どういう理由でそうしているのかが分からないことが多かった。
その一方で、ボクシングの試合については、俳優たちの頑張りもあって、なかなか見応えのあるシーンになっている。
ただし、ラストの世界タイトル戦については、東洋太平洋タイトル戦での「キドニー狙い」のような戦術が明確でなく、勝負のポイントが分かりにくかったのが惜しまれる。いっそのこと、クロスカウンターで決着をつけた方が良かったのではないだろうか?
それから、スローモーションのように見せかけて、顔面にゆっくりとパンチを当てているシーンには、さすがに興醒めしてしまった。ここは、やはり、本当のパンチをスローモーションで撮影するべきだっただろう。
横浜流星や窪田正孝が、しっかりとボクサーの体を作って、ちゃんとボクシングの動きをしていただけに、そうした本物らしさを台無しにしてしまったこのシーンは、残念としか言いようがない。
いずれにしても、リングの上での戦いは、戦う者が背負っている因縁や「しがらみ」が分かってこそ、胸に迫って来るものだが、この映画は、そこのところが今一つ弱かったように思えるのである。
日本映画史に残るファイトシーン、ただし僕は格闘技は未経験で、見ることも無いから、かなり割り引いて考えてもらっていい。ドラマ部分は感動しない。【再鑑賞】黒木vs中西戦と橋本環奈を見るために再鑑賞。
ラストのファイトシーン、しばしばホントのボクシングの試合のような錯覚に陥ってしまうほどの迫力だ。
僕はどっちがKOされても、判定か両者ノックダウンで引き分けでも、タオルが投げ込まれても全部納得いったと思う。それぐらい試合に引き込まれた。
横浜流星さんは水墨画家の役で半紙と、窪田正孝さんは作曲家の役で五線譜と格闘していたイメージが残っていて、どちらもヤサ男だった。だけど、グローブ着けてリングでまみえるとホントのボクサーにしか見えない。
特にリングの外での窪田正孝の余裕な態度なんか、正に世界チャンピオンの余裕に見えてしまった。
ドラマ部分はあまり感動しない。それぞれの人生が深く描かれてないからだが、2時間だから仕方ない。おそらく原作は各自の人生が深く描かれてるのだろう。せめて世界チャンピオン中西(窪田正孝)の背景をもう少し詳しく描くか、黒木(横浜流星)と中西の間に過去の因縁でもあれば試合ももっと盛り上がるのにと思った。
佐藤浩市、鶴ちゃん、哀川翔、山口智子の若い頃の関係、エピソード、人物像の描写があればドラマ部分にも引き込まれたと思う。
特に橋本環奈さん。出てるの知らなかったのでラッキー。はかなげで少し不幸な感じが新鮮でとても良かったし、僕はもっと出番が多いほうが嬉しかった。だけど物語としては、いなくても全く支障がないし、一体何だったんだと思った。個人的には嬉しかったが。
佐藤浩市の心疾患もいらないし、最後はどちらでもお好きにと思った。
【再鑑賞・追記】
黒木VS中西戦を、 も1度見たいので再鑑賞。やっぱし迫力満点。この試合を見るためだけでもこの映画を見る価値がある。だけど、スロー部分は白けてしまう。橋本環奈を見れるのも個人的には嬉しい。
図書館で原作を借りた。上下巻で800ページ。やはり2時間ではもっと登場人物を減らしてドラマ部分のエピソードを佐藤浩市、横浜流星、窪田正孝に絞ったほうが試合も盛り上がるし浅くならなかったと思う。
王道のボクシング映画‼️
若き日に夢敗れた初老の元ボクサーと、血気に流行るボクサーの若者が世界タイトルを目指すまでを、彼らを取り巻く人々の人生模様を絡めながら描いた作品‼️佐藤浩市が心臓に病を抱えていたり、横浜流星が網膜剥離の危険性、坂井真紀が受けるDV、橋本環奈ちゃんの家庭環境、片岡鶴太郎、哀川翔ら昔の仲間たちの人間ドラマなども含めて、ヒネリも何もない王道のボクシングドラマとしてそれなりに良く出来ているとは思います。ただ主役の2人以外のドラマは掘り下げ不足で中途半端な印象。役者陣では横浜流星くんは、実際にプロのライセンスを取っただけあってプロボクサーも顔負けのボクシングスキルを見せつけていて見事‼️窪田正孝くんは佇まいは何を考えているのかイマイチ分からない怪しいチャンピオン像を創り上げてはいましたが、肝心のボクシングテクニックでは、横浜流星が圧倒的に上かな。そんな2人のタイトルマッチのシーンは監督の演出力不足か、迫力はあるんですが、カタルシスというかイマイチ盛り上がりに欠けていて残念。ラスト、桜の樹の下で散る佐藤浩市さんのカットと、再び走り出す横浜流星のカットは良かった‼️
感動と言うか
話は複雑ですね。実際に怪我を伏せて試合や大会に出場しているアスリートはいるでしょう。
劇中どうしても母親に感情移入してしまう特に試合中。
ボクサー人生と私生活に影響することをわかって試合に出る事を知っている我々客側に、応援する気持ちになれるのか。心配する方が大きいから感動どころじゃないです。
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