「これからの人生への再々スタート」春に散る レンレンさんの映画レビュー(感想・評価)
これからの人生への再々スタート
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いきなりネタバレですが
ストーリーとすれば元ボクサーの初老の男が一旦挫折した負けん気だけは強い若いボクサーを世界チャンピオンに育てる、そして結果的に世界を勝ち取る。しかし・・・
ですが、その後のラストでは描かれてない主要人物のその後を予想させる終わり方でもあったと個人的に推測しました。あくまでストーリーの中で語られたことを根拠としていますが。
黒木翔五これはラストで触れられてるが、網膜剥離で世界チャンピオンは返上、ボクサーは引退、再々スタートで会社員。
その彼を支える恋人佳菜子(同上)、いずれ結婚?
大塚、彼は引退して実家の造り酒屋を継ぐことは述べられている。
翔吾の母、息子の勇気と決心に影響され女として男に頼ることなく一人で生きていく。
佐瀬健、ボクサーと言うより子供たちにボクシングを教えるトレーナー
藤原次郎、玲子のジムでトレーナーになってるかそこらの飲み屋で飲んだくれてるか
真田玲子、世界チャンピオンを育てるようにジムを続けるが広岡の言う言葉にも影響されて育成方針を若干変える。
中西利夫、ジム会長ら。再び世界タイトルに向けて再スタート。
映画の終わりではあるがみんなそれぞれ広岡・翔吾の生きざまを見てこれからの人生が変わった、と思わせるようなストーリー。決して広岡の死で終わりではなく、それから人生の再、再々、再再々のスタート、前を向いて行こう。と思わせるラストであったと思います。
翔吾のラストでの「再々スタート」と言う言葉がこの映画の言いたかったことの1つだったのかもしれないでしょう。
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