「母の恋愛(追記を読んで頂けると嬉しいです)」こんにちは、母さん 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
母の恋愛(追記を読んで頂けると嬉しいです)
日本を代表する女優・吉永小百合。
日本一のモテ男・大泉洋。
そして日本を代表する名監督。
肩の凝らない、気持ちいい、
銭湯で垢を流したような作品。
一流企業の人事部長の大泉洋は、大学時代からの友人
宮藤官九郎のリストラ(肩たたき)をすることとなる。
一方で妻とは別居中、一人娘の永野芽郁は家出をして、
祖母・吉永の足袋屋に住みついてしまう。
さぁて、リストラは?
離婚問題は?
と言うお話。
母親の吉永はホームレス支援活動に取り組んでいて、
牧師の寺尾聰に気持ちが傾いている。
ホームレス役で田中泯が、これまた、いい仕事をする。
隅田川を背景にして屋形船や遊覧船が美しい。
そして吉永の日本家屋がなごむ。
ホームレス支援のNPOの事務所&溜まり場になっている。
社会問題もさりげなくはさむ。
この映画で意外だったのは
名脚本家の宮藤官九郎が重要な役で出演していること。
職務質問を何回も受けるほど人相が悪い・・・と自認していたのに、
けっこう《見やすい容姿》、
髪はさらさら、お腹はすっきりそして背も高い、
歯列矯正の効果が現れたのだろうか?
宮藤官九郎=劇団・大人計画
大泉洋=演劇ユニット・TEAMNACS
宮藤も大泉も音楽・演劇・映画と八面六臂の活躍なのに
しなやかさや逆らわない自然さを感じる。
そこは山田洋次監督のおおらかさにつながるるのかも知れない。
今の日本で安心して観ることの出来る《ホームドラマ》
深くはないかも知れないけれど、
懐かしくて心が安らぐのでした。
追記
1月21日午後のNHKラジオ放送で、山田洋次監督と高橋源一郎氏の対談を
聞きました。
【母の恋愛】
これは映画ではサラッと描かれていますね。
ところが山田洋次監督は90歳を超えて初めて告白しているのです。
母親が山田監督20歳の時に年下の弟と父親を捨てて他の男性と恋愛して
離婚して出て行ったそうです。
お母さんはその恋愛相手と死別して、また別の男性と恋愛。その人とも死別して、
帰ってこられたそうです。
自分はそうでもなかったが弟は相当にショックを受けていた。
90歳を超えるまで言えなかった母親の恋愛。
やはり山田洋次作品に色濃く反映しているのでしょうね。
大泉洋のように帰る家も母と肩を並べて花火を見る事も
叶わなかったのかも知れません。
それにしても今やっと話せるほど、重たい事だったのですね
共感ありがとうございます。
>肩の凝らない、気持ちいい、
銭湯で垢を流したような作品。
吉永小百合が祖母役というのは初めてでしょううか、あまり記憶がありません。この手の人情物語は、山田洋次監督の得意ジャンルなので、
仰る様に安心して、落ち着いて観れました。日本人の心をしっかり掴んだ作品でした。
そういう作品でありながらも、考えさせられるところがあるのが山田洋次監督作品の特徴ですね。祖母の恋愛って他人からみれば微笑ましいですが当時者からみると案外複雑だと思います。
宮藤官九郎は、役者時代を少し知っているので懐かしかったです。
山田洋次監督作品って日本人にフィットします。
限りはあるでしょうが、いつまでも山田洋次監督作品を観続けたいです。
では、また共感作で。
ー以上ー
琥珀糖さん
こんばんは(^^)/
共感をありがとうございました。
映画サイトになかなか来れずにいまして
今年も宜しくお願い致します。
元旦から大地震発生で 大変な年明けとなりましたね。
被災地の1日も早い復旧・復興を祈ります。
大泉洋さん主演の作品も多いですが
山田監督作品に登場で嬉しかったです。
吉永小百合さんも お綺麗で品がありますね。
個性豊かなキャスト陣の自然な演技も良かったです。
官九郎さんの大暴れにはびっくりでした(笑)
職質受けていたのですね(´▽`)おお~なんと~
寅さんのおうちを思い出すような
お部屋も良かったです(^^)/