「申し訳ありませんが「無題」とさせて下さい。」こんにちは、母さん talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
申し訳ありませんが「無題」とさせて下さい。
監督:山田洋次、主演:吉永小百合という「鉄板コンビ」の一本として、劇場公開を楽しみにしていた一本になります。
実は、何も語れないのです。本作について、評論子は。
なんとなれば、自他ともに認める筋金入りの「サユリスト」としての評論子であってみれば。
つまり、サユリストは大方はそうだろうと思いますが、おおよそ2時間のあいだ、彼女の姿を見て、彼女の声を聞いていられれば、それ以上は何も言うことがないし、何も言えないのです。
その意味で、評論子には、映画作品として正当に評価をすることができない一本ということになります。
これから本作を見ようという方、観終わって他のレビュアーがどんな感想を持ったかを知りたい方には、まったく役に立たないレビューで、たいへん申し訳ないのですけれども。
ただ…映画の鑑賞スタイルとして「そんな人も世の中にはいるんだ。」ということをもし知っていただけるのであれば、唯一、評論子がこの駄文を映画comのサイトに上げる意味があることと思います。
あえて本作についてコメントするとすれば、評論子が住む北海道発のローカル・バラエティ番組に出演していた当時から、その柔らかい物腰の一方で、独特なキャラクターが冴えていた大泉洋も、本作では息子役として、とても良い味わいを醸し出していたと思います。
ふとした折に彼が垣間見せた「苦渋の表情」が、評論子には、今でも忘れられません。
今更ながらですが、こんな素晴らしい演技をする役者さんだったでしょうか。
評論子には、彼の出演作品を改めて観直してみたいと思うことのできた一本ということが、本作を観ての「プラスα」と言えると思います。
映画作品としての出来としては、「鉄板コンビ」のホームドラマとして、良作の評価が適切と思います。