「王道の「松竹喜劇」という伝統芸。」こんにちは、母さん t2law0131さんの映画レビュー(感想・評価)
王道の「松竹喜劇」という伝統芸。
老人会の寄り合いのような場内の客層。松竹山田組の真骨頂だろうが、監督の寿命からみても、このマーケットはお先真っ暗だろうなあ。団塊の意識高い系な人たちはユーロスペースとかを安息の地にしてるし。ひとつの世代が喪失していく、日本映画の断末魔をリアルタイムで観察できるのは、貴重だろう。
山田洋次監督の軽やかな下町人情劇。スリムな老ゴルファーが力を入れず、サラリと200ヤード飛ばすような、仕上がり。一種の「定番」だが、それを創り上げ長年磨き続けた職人山田の逸品だ。老観客だらけの場内にピッタリなリズム、わかり易いギャグは笑福健康。その全てが『松竹喜劇の古典』である。
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