「ポー役の吹替入野自由さんが凄くよかった」ほの蒼き瞳 ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)
ポー役の吹替入野自由さんが凄くよかった
クリスチャン・ベール演じるの元刑事のランドーが閉塞的な士官学校で起きた猟奇的殺人事件の捜査を依頼されて赴く。そこで若かりし頃のエドガー・アラン・ポーと出会うのだが、彼は頭いいのか変人なのか、ナルシストなのか子供っぽいのか、物事を俯瞰する人間のようでいて一途になると向こう見ずになってしまい怒りや奢りもみてとれる、とまぁ掴めない人物でした。吹替版で観たけど、ポー役の入野自由さんが実に見事に演じていて、好きになるキャラではないのにどこか愛嬌を感じてしまう。
時代的なことを含めて、エドガー・アラン・ポーの作品を少ししか読んだことがなかったので、もっと知っていたら物語上面白く感じたのかもしれない。謎が二段階で明かされるのは、エンタメ寄りに偏ってる日本作品に比べると純粋に驚き、さすがだなぁと思った。重厚なミステリー作品でした。
ただ、好みかと言われれば微妙かな⋯。残酷な遺体もあるし、人にもお薦めしづらい、そして何度も見返したいと思える映画ではいというのが正直な気持ち。
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