「パラダイス/スローライフと/生まれた句」パラダイス 半島 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
パラダイス/スローライフと/生まれた句
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終盤まで、何も起こらない。
畑仕事をして、食事をして、麦茶(酒ですらない)を飲んで、駄弁って、寝る。繰り返し。
そんな生活に、時たま『逃亡中』という言葉が過ぎる。
真英の休養はまだしも、残り二人の背景については何も語られない。
東京の実家住まいの夕起が、期限も決めずに何もない田舎に泊まりにくるのは闇を感じます。
最初は「変な人」と言っていた竜に、「一緒に逃げてもいい」という理由も分からないし…
竜も、「良い人だった」と語る先輩を突き落とした理由は明かされない。
「何で俺が」とか「またここに来てもいいだろ」とかも相まって、一気にサイコパスにしか見えなくなった。
真英も、夕起がテーブルに足乗せたり竜を呼び捨てにするの注意しないし、どっかおかしいんだよなぁ。
真英が俳優に復帰したかどうかは不明だが、一句できたことが唯一前向きな要素か。
(竜の告白と自首、夕起の一人暮らしも?)
ほぼ三人しか出ない割に、心情や背景が読み取りづらく、受け取り方が分からない。
ただ、スローライフ感のあるゆったりした時間の雰囲気はよかった。
屋外で急に日が翳るような色彩の変化も素晴らしかったが、あれは偶然だろうか。
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