配信開始日 2022年10月28日

「原作も読んでみよう。そこには映画には描かれなかったおかしさがあるかもしれない。」西部戦線異状なし リュウジさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作も読んでみよう。そこには映画には描かれなかったおかしさがあるかもしれない。

2025年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

映像の美しさに相反するように繰り広げられる戦争の残虐さだけではない。
戦う人間たちのおかしさ。滑稽さと言ってもいいかもしれない。

ドイツ人とフランス人が互いが戦場を駆け殺しあうシーンからは、
戦闘と言うよりも互いに対する憎しみという人間の感情だけが見えてくる。

さらに、「なぜ、どんな理由で相手を憎んでいるのだろうか?」という疑問が、
爆弾のくぼみで主人公がナイフで殺しその後で救おうとするシーンから湧き上がってくる。

そして休戦の日に戦友が殺され、ただの将軍の個人的意地だけで主人公が死んでいく。

これほど戦争が生きている人にとってバカらしく見える映画はあっただろうか。

絶対、原作も読んでみよう。

リュウジ