「報道されない、些細なできごと」世界が引き裂かれる時 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
報道されない、些細なできごと
まず注目してほしいのは風景。この映画のどこまでが、事実か分かりませんが、世界有数の穀倉地帯が、戦禍に晒されているのは事実でしょう。しかも此処に、クラスター爆弾、落とす気でいる輩もいるとか。大量にばら撒かれる小型爆弾は、どうしても不発弾を含むそうです。結果、一発でも投下すると、ヒトが容易に近づけない場所になるそうです。
先程、買い物したら、小麦を原料としたお菓子が、ひとつ残らず値上げ。この先、どうなると思います?。この値上げ、誰のせい?。
ユーゴスラビアという国がありました。多民族、多宗教のヒト達が家庭を築き、仲良く暮らしました。ある日、連邦制は解体されました。すると、家族同士、お隣さん同士、銃を向け合うようになりました。その後どうなったかは、「最愛の大地」「アイダよ、何処へ」「神々と男たち」で、ご確認下さい。
私が映画ひとつ観たところで、世界は何も変わらない。でも多くの人に知ってほしい。映画というエンタメ産業が残した記憶。その記憶の先に、今よりマシな未来を渇望した人達がいたこと。裏腹に、どうしよう無い現実と向き合うしかない人達も、いること。
私がこの映画の主人公だったら、カメラ目線で叫びそう。
プー◯ンのク◯野郎を、ミサイルでFU◯Kしてやる!。
私達は、進化していると思いますか?。
未来は、産声をあげたばかりです。
今にも壊われてしまいそうな未来を、抱きしめるは誰?。
未来を生きる皆様に、この映画を捧げたく存じます。
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