劇場公開日 2023年6月17日

  • 予告編を見る

「報道されない、些細なできごと」世界が引き裂かれる時 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5報道されない、些細なできごと

2023年7月7日
スマートフォンから投稿

 まず注目してほしいのは風景。この映画のどこまでが、事実か分かりませんが、世界有数の穀倉地帯が、戦禍に晒されているのは事実でしょう。しかも此処に、クラスター爆弾、落とす気でいる輩もいるとか。大量にばら撒かれる小型爆弾は、どうしても不発弾を含むそうです。結果、一発でも投下すると、ヒトが容易に近づけない場所になるそうです。
 先程、買い物したら、小麦を原料としたお菓子が、ひとつ残らず値上げ。この先、どうなると思います?。この値上げ、誰のせい?。
 ユーゴスラビアという国がありました。多民族、多宗教のヒト達が家庭を築き、仲良く暮らしました。ある日、連邦制は解体されました。すると、家族同士、お隣さん同士、銃を向け合うようになりました。その後どうなったかは、「最愛の大地」「アイダよ、何処へ」「神々と男たち」で、ご確認下さい。

 私が映画ひとつ観たところで、世界は何も変わらない。でも多くの人に知ってほしい。映画というエンタメ産業が残した記憶。その記憶の先に、今よりマシな未来を渇望した人達がいたこと。裏腹に、どうしよう無い現実と向き合うしかない人達も、いること。

 私がこの映画の主人公だったら、カメラ目線で叫びそう。
 プー◯ンのク◯野郎を、ミサイルでFU◯Kしてやる!。

 私達は、進化していると思いますか?。
 未来は、産声をあげたばかりです。
 今にも壊われてしまいそうな未来を、抱きしめるは誰?。
 未来を生きる皆様に、この映画を捧げたく存じます。

機動戦士・チャングム
Mさんのコメント
2023年7月23日

「報道されない、些細なできごと」が、毎日のように起こっているのでしょうね。

M
Mさんのコメント
2023年7月23日

「私が映画ひとつ観たところで、世界は何も変わらない。でも多くの人に知ってほしい。」
ほんとにそう思いました。

M