独裁者たちのときのレビュー・感想・評価

　本人映像アーカイブを合成して、あたかも実際に互いに側で会話ができているかのような場面を設定し、会話の内容は、例え実際に本人が発した言葉だとしても、チャーチル氏のナチスへの徹底抗戦演説以外は、「プロ野球珍プレー」のような見当違いの冗談を延々と続けている駄作だとしか思えなかった。遊び心による実験的作品だとか、現代の世界情勢への警鐘とみる見方もあるのかもしれないけれど、途中から、金返せ！　と言いたい気分が最後まで拭えなかった。