「熱い、熱すぎる村本大輔!」アイアム・ア・コメディアン しのぶさんの映画レビュー(感想・評価)
熱い、熱すぎる村本大輔!
欧米ではミュージシャンや俳優でも一人の個人として政治的意見をしっかりと発言する。そして社会もそれは当然・当たり前な事と受け止める。と言うよりも自分の意見を持たない方がおかしいというのが普通。未成熟な日本社会では個をしっかりと持ち自分の意見を述べる人間をつま弾きにしてしまう。それを気の毒なくらいに可視化してくれたのがお笑いの村本大輔。どんどん出演回数が増えて行く中、東日本大震災後の政治ネタで一気にTV界から干されてしまう。そして権力の強さを見せつけられた。が・・・そこで強いものに迎合することなく、自分の思うコメディアンの道をもがきあがきながら一歩ずつ進んで行く姿に胸が熱くなる。本場アメリカでの武者修行も「なりたい自分」になるための重要なプロセスで、着々と力をつけて行く姿が大きく見えた。そして、仲良くない家族と言いつつ家族を滅茶苦茶大切に思っているところも好感度が倍増。日本がもう少しだけ大人な社会になって村本大輔の笑いについて行けるようになることを望むばかりだ。
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