「「怪物」🧌とは?」マンティコア 怪物 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
「怪物」🧌とは?
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邦題の怪物よりもマンティコアの方がより造形が具体的で良いなと思いました。
主人公フリアンの人物像の掘り下げを丁寧にしているのですが、
ミスリードを誘うのが後半に至るまでの狙いな気がしました。
前半にフリアン=怪物たる所以と言いますか、
クリスチャンと出会った時点でそういう示唆は出ているので
ここで気づかれた人もいらっしゃったことでしょう。
ただ、その人物像も女性との絡みにおいては、あれ?と思えるシーンもあり、
ここも伏線なんですよね。
一方、ディアナについても、ちょっと異質であることがわかるシーンがあり
それが自宅でお父さんを介護しているシーンなのですが、
ここはいい感じの仲になっているフリアンを放置して、お父さんの髪をといているので
あれれ?という感じなんです。そこも後半に向けての伏線ですね。
で、ラストはディアナから拒絶されたフリアンが暴走していき、
最後は、動けなくなったフリアンをディアナが面倒を見る的な帰結で
全然ハッピーエンドじゃないという、そういう感じです。
同日観た『湖の女たち』にも性的嗜好要素が割と強く盛り込まれていましたが、
本作もそれがテーマであるのは間違いありません。
おそらく観ていて虫唾が走る方もいらっしゃるでしょうが、
自分の知る世界を広げることができた作品でした。
但し、フェイバリットにはならないですし、人にオススメもできませんね。
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