「とある少女の血みどろ夢話」Pearl パール じぇんぬさんの映画レビュー(感想・評価)
とある少女の血みどろ夢話
全作エックスは近くのシネコンで上映していたのに、パールになった途端なぜ上映館が減るんだよ?!?!
エックスは、”老人×性欲×80年代ホラー”の掛け合わせが斬新でした。
今作は性欲おばけキラーであるパールおばあちゃんの若かりし頃の話。
エックスが80年代ホラーのホコリ臭い雰囲気だとしたら、
パールは鮮やかな”絵本”のような印象です。
どのシーンを切り取っても絵になるのに、ストーリーは猟奇的。
パールちゃんの頭の中を映像化したような絵画的な美しさもある!!
アンガーコントロールが苦手なパールちゃんに恐怖を感じつつも、
感情移入してしまう不思議な体験。
私たちも一歩間違えば、環境が違えば、時代が違えば、こうなっていたかもしれない…
なんといっても見どころは主演ミア・ゴスの表情管理でした。
最近でいうと「SMILE」に近い、直視できない笑顔が最狂です。
(エンドロールは口ぽかんレベルで見入ってしまう…)
信用していた人間が、自分から離れていく瞬間。
この絶望が”憎悪”に変わる瞬間、シーンは何度でも見返したい。
こいつ殺されるな…フラグの緊張感もすごいし、パールちゃんの『絶対に仕留めてやる』という確たる殺意、まるでゴキブリを仕留めるかのようでした。
三部作なので、次回作のマキシーンも楽しみで堪らない…!!!
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