「後からじんわり何かを感じる」Pearl パール imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)
後からじんわり何かを感じる
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初日に鑑賞
前半は抑圧された狂気がまだあまり解放されていないので、ちょっと冗長気味。後半、ゴアシーンとなるのだが、被害者は4人で、決定的なとどめのシーンは見せてはいない。殺人という狂気性より、亡くなった両親とウジノワイタブタの食卓の異常性の方が怖かった。
動くことも話すことも出来ない父。そんな姿になった父だけには献身的なパール。パールの行為に対し、何かを訴えている父の眼差し。
前作「X エックス」の前日譚であるが、今作で戦争から帰還した夫は、この狂気の場面を目撃していても60年も共に生活したわけで、夫のその精神状態が知りたい。
「X エックス」の老婆パールは、寛容な若者の性に対して、自身は抑圧されていた為、敵視していたのだと思っていたが、今作ではそこまでの描写はなかった。自分の解釈違いか?
エンドクレジットになっても、ずっと映され続けるパール。もう直視出来ない。
帰りに誰ひとり声を出さず無言で劇場を後にする。観客が少なかった事とは関係ないと思う。
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