「いがった、いがった〜」銀河鉄道の父 まっさんさんの映画レビュー(感想・評価)
いがった、いがった〜
宮沢賢治って名前は知ってるけど、恥ずかしながら教科書に出てきた作品しか読んだことないから、彼がどんな人かは知らなかったけど今回の映画で結構しれた気がする。
賢治が中学や高校に行って見聞を広げたが良いものの、怪しい商売を始めたり、日蓮宗にのめり込んだりと、賢治が素直で優しい性格だからこそ陥ってるシーンを見ているとなんとも言えない気持ちになってしまった。賢治が”南無妙法蓮華経”と懸命に唱えてるシーンで、芦田愛菜主演の「星の子」が頭をよぎった。この映画もすごかったなぁ。とりあえず、自分もあんな風にはならまいと気をつけようと思った。
菅田将暉が宮沢賢治の中学からオッサンになるまで演じてたけど、どの年代もそんなに違和感なくてガチで凄すぎやろと思った。宮沢賢治のちょっと変わっている雰囲気を演じきっていてファンになったかも。
お父さんが子どもたち思い出すごく良い人で感動。宗教にのめり込んだりとクセの強い息子を叱りながらも優しく接する姿に感動。役所広司の演技もすごく良かったなぁ。
あと普通に賢治の妹役の森七菜が普通にかわいかったなぁ。
最初の方のおじいちゃんの認知症が進んできているシーンで、昔から認知症はあると心のどこかではわかっていたけど、認知症は最近話題になってきているもんだと思ってきたので、昔から認知症はあったんだなぁと思わされた。自分が老人になった時に認知症を治したり軽減できる治療が確立されることを祈る。もちろん、変な宗教とかに騙されないように日頃から注意をかけることも忘れずに気をつける。
すごく内容や演技も良かったものの、ちょっとだけテンポが悪いシーンもあるかなぁって感じてしまった。あの間が今作の良さを引き出しているのかも知れないが、個人的には128min→110〜115minくらいにまとめれたらすごく気持ちよく見終われたかなぁ。
内容はとても良かったから原作小説も読んでみようかなぁ。