「まるでゴッホの弟テオの様な親父には驚いた。」銀河鉄道の父 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
まるでゴッホの弟テオの様な親父には驚いた。
小説家・門井慶喜が、
宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を映画化。
セピア風にモノトーンに画面はフィルターがかかり、
いにしえの物語が展開されて行った。
切れのあるカメラワークが止まった様に決まり、
息を呑んでしまう。凄いスポットだった。
特に妹トシの火葬場面は俊逸で、
彼が危険人物とされるほどの宗教感の燃焼と焼失が見事だった。
そんな過度な展開から見事にファンタジーに軟着陸させたのはほっこりした。
役所さんの演技も口跡も強過ぎて皆んな萎縮してしまうなぁ
^^
岩手県で質屋を営む宮沢政次郎の長男・賢治は家業を継ぐ立場でありながら、
適当な理由をつけてはそれを拒んでいた。
学校卒業後は農業大学への進学や人工宝石の製造、宗教への傾倒と我が道を突き進む賢治に対し、
政次郎は厳格な父親であろうと努めるもつい甘やかしてしまう。
やがて、妹・トシの病気をきっかけに筆を執る賢治だったが……。
役所広司が政次郎役で主演を務め、長男・賢治を菅田将暉、賢治の妹・トシを森七菜、母・イチを坂井真紀、祖父・喜助を田中泯、弟・清六を豊田裕大がそれぞれ演じる。
^^
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