「生命の力強さと儚さ」銀河鉄道の父 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
生命の力強さと儚さ
父親に命を繋いでもらった賢治。結核の妹を励ますために物語を紡ぎ出す賢治。宮沢賢治の作品に流れる生命賛歌の源流を感じる。
『銀河鉄道の夜』で感じる命の儚さも同じ原体験から来ていることも、この映像を見れば疑いようがない。
一心不乱に題目を唱える賢治。日蓮への帰依が自分の宿命と感じているか、生きる証と思っていたのか、自分にはわからない。菅田将暉の命を削るような演技を見ていると、賢治本人もきっとそうであったに違いない。
宮沢賢治については、初めて知ることが多く、賢治の思想の変遷を深く知りたくなった。
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