キル・ゲームのレビュー・感想・評価
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監督の気づかい
殺人ゲームとは穏やかでないが日本でも戦争ゲームのようなサバゲーがブームになったこともあるから、銃社会の本場アメリカで人間狩りがゲームになったとしても分からぬではない。ただ、人間や物を転送するのだから近未来SFの様でもある。
1994年の映画『サバイビング・ゲーム』のリメイクという説と1924 年に出版された「最も危険なゲーム(リチャード・コンウェル)」がベースという説があるようです。
晩年になって失語症を患っているブルース・ウィリスさんだから、監督も気づかいしたのだろうアクションシーンはわずかでほとんどが敵の同士討ち、登場シーンも少ない、わずか8日で撮り終えたそうだ。
晩年作品は客寄せパンダ的な役どころが多くがっかりさせられたが本作は一応、リスペクトが感じられる、最後の対決相手も若者ではなくニール・マクドノーというのも配慮でしょう。
ビルから飛び降り、列車事故で生き残り・・・
セレブが囚人をマンハントして楽しむ近未来。ターゲットとして駆り出された元警官の囚人が挑むサバイバルの物語。
ブルース・ウィリスが主演するB級映画。
予算と不釣り合いな壮大な設定をするB級映画とは違い、この作品身の丈にあった作品。
舞台は孤島、少人数の出演者、最低限のCGで未来感も出されていて、好印象です。
ただ物語としては面白みを感じません。
「凄い囚人」と言った設定を打ち出しますが、既に認知症を患っていたブルースにそんなアクションが出来るわけがありません。
同士討ちを誘う設定には面白みを感じますが、アイデアに乏しく「凄い囚人」に結びつきません。
この内容にするなら、「弱い囚人」が意外に老獪で・・・というストーリーにした方が説得力も面白みも増したように思うのですが・・・
私的評価は厳しめです。
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