劇場公開日 2022年12月16日

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「(映倫の)レーティングがぶっ飛びすぎ…。まぁ趣旨は分かるけど…。」Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5(映倫の)レーティングがぶっ飛びすぎ…。まぁ趣旨は分かるけど…。

2022年12月26日
PCから投稿

今年373本目(合計648本目/今月(2022年12月度)26本目)。

今週は「かがみの孤城」におされてこの映画も大きな映画館なのに小さい部屋割り当てで3人だけというさみしい状況。

内容としては「そこそこ犯罪性がある」趣旨を扱ったシスターフッドもの、というところです。あえて趣旨的に同じものをあげるなら「プリテンダーズ」(2021)があげられるかな…というところです。また、いわゆるフェミニスト思想が背後に見え隠れしています。

良かった点としては、登場人物が実質かなり少ない(数えても10人ほどもいない?)ため、理解の妨げになる点がほぼないこと、また若干短めで、映画の趣旨は(不完全ながらにも)理解が可能な点でしょうか。この点では「特段の意味もなく妙に長い」「おまけ要素・ファン要素を入れすぎた結果無茶苦茶長い」という映画もあるのも事実なので、それらと比べるとよかった点でしょう(極端に短くても困りますが、特段の趣旨なく妙に長いのも困る)。

一方、他の方も書かれている通り、かなり「クセ」の強い映画で、「よくPG12で通ったなぁ」と思えるほどの全体的な描写で(主に性的表現)、間違ってもPG12だからってカップルで行くと確実に凍り付くことになるんじゃないか…というところです(一部、かなり不穏当な表現もありますが、それでもPG12。映倫の指定が本当に謎すぎる…)。

総じていえば、アメリカ映画でさくっと短時間で(90分ほど)「そこそこ社会的話題がある」(ここでは、フェミニスト思想)映画を見たい方にはおすすめですが、間違ってもポップコーンだのチキンだのを持ちこむ映画のタイプではない(終始アダルトな表現がきついので、「どこでなら食べられるか」という議論も難しい)ので注意です。

採点としては下記が気になったところです。

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(減点0.2/映倫の指定する基準と比べると、やや気分を害する方が出うる)

 ・ …といっても「1つ違いかな」と思える点は減点なしか0.2未満(これのみでは4.5評価にはしない)扱いですが、終始、かなり「性的表現」は多いので注意です(PG12なので配慮はあるが、明確に特定の行為を想定したりするなど結構厳しい)。

(減点0.2/英文法その他)

 ・ 以下、気になった点です。
  ・ 動詞recommend は2重目的語を取らない動詞です(日本の英文法教育では、「第4文型にならない動詞」)。
  ・ 英文の英文として前置詞で終わるのは(特にイギリス英語では)非文扱いされえます(ただし、全体として理解ができればよいという扱いで、それほどのものではない)。

(減点なし/参考/字幕がやや(一部の法律系資格持ちに)混乱させる)

 ・ 序盤の大型コンビニ(スーパー?)で出てくる「損失補償が何とか」というのは、単に「損失を埋めてね」という意味でしかありません(行政法でいう国家賠償法等でいうところの「損失補償」とはそもそも意味が違う。漢字通りの意味で見たほうが早い)。
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yukispica