「ありがとう。って、聞いてる?」神回 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとう。って、聞いてる?
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またもやタイムループもの。こちらは5分。だけど、ループを知るのは主人公ただひとりと言う、ある意味、無間地獄。毎回の苦労が徒労に終わるのは、いわばシーシュポスの岩、賽の河原状態。そりゃ、精神は次第に絶望から狂気へ変貌していくよ。青春の甘酸っぱさが、悲しい結末を迎えるのか安堵の安らぎを得るのか、終盤のある変化を見るまでハラハラしどうし。
だけど、なんか、恵那がその状態(途中からタイムループを一緒に受け止めているように見受けられたこと)を受け入れてしまっている感が伝わってきた時点で、なんだか引いてしまった。むしろ、最後までもっと主人公には残酷な結末を期待していたので。主人公が気に入らないってわけじゃないけど、自分自身は、青春の不条理を求めていたんだと思う。
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いぱねまさんのコメント
2023年8月11日
レビュー、共感しました
そして、題名は先取されてしまいました(苦笑 それ程繰り返しが尋常じゃないですよね(汗
"賽の河原"、この表現程、他に当てはまらない言葉だと、感服します