ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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アン〜シャン〜レジウム〜♪
ベルばらはだいぶ昔に漫画をさらっと読み、宝塚の舞台を一度見ただけのライトファンですが、フランス革命をネタにしたものは好きで本やら映画やら色々読んだり観たりしています。
画面が美麗で、アントワネットのドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)の美しさ、ベルサイユ宮殿やプチトリアノンなどの背景がきちんと描かれていたことに好感を持ちました。
演出やセリフ回しはベタベタな昭和アニメで懐かしさを覚えましたが、若い世代の方々の目にはどのように写るのでしょうね。
ストーリーは端折りすぎて初見の人はついてこれないのでは?とも思いましたが、原作の複雑な人間模様を潔くカットし、オスカルとアンドレに焦点を当てたのはかえって良かったように思います。
ミュージカル仕立てに違和感があったのは最初だけで、ちょいアングラ演劇っぽい曲調?が不思議とハマりました。
革命シーンで熱唱される歌、アンシャンレジウムをサビにもってくるとか、常人のわたしには発想が斜め上すぎてニヤニヤが止まりませんでした。
コアなファン向けというよりは、ライトなファン、もしくは一見さんにこの映画で興味を持ってもらい、原作漫画なり宝塚なりに誘導する、という道筋が想定されてるのかなと…
日比谷の宝塚劇場を横目に、そんなことを考えながら帰路につきました。
これは映画というより長尺のコミックPVでは?
こういう作品が歴史を作ったのか
「女の良くないところ」が出ていると思った。
登場人物全員、人として軸がぶれている…
冒頭ではそんなにおかしくなかったので、
物語の後半に行くと物語の都合で動いている様に、
キャラクターが死んでいる様に見えた。
マリー 浮気をして真剣に泣き崩れるところ
オスカル 女として生きない→女としての幸せ
アンドレ 殺す→殺さない
フェルゼン 帰る→帰れ
少女漫画というよりは昼ドラみたいな骨子だったのと、
男性キャラクターの行動がみんな女性なんですよね。
あんなメンタルの男性は見たこと無いので。
とはいえ、映画で全てを評価するのは違うので、
機会があれば原作も読んでみようと思います。
2時間ならまあこうなるよな…
原作数年前に履修済み。実写版、アニメ版未履修。
予告編では、ベルばららしい燦然と輝く世界観が上手く体現されていてとても好印象だったが、本編は予告編の期待を裏切るようなものだった。尺の都合で最初のマリーとルイ16世の出会いを語りと映像で数分で終わらせると、急ぎ足でフェルゼン伯との出会いのシーン、それが終わるとすぐに国王崩御、フェルゼン帰国…と原作を履修していなければ流せるものの、やはり次々と出てくる新しいキャラに戸惑うところは多いと思う。
原作を履修していても、「あれもうここまできたの?」と驚いてしまう。
そして多くの人が言っているが、途中途中に挟まる曲が場を白けさせる。これが劇中ではなくYoutubeなどで後からアップさせるのであればまだ楽しかったが、語りを省略させるのか場を盛り上げさせたかったのか、とにかく曲が多い。特に、オスカルのドレスのシーンはドレスが一瞬映っただけで終わってしまった。せっかくの名シーンなのに。
mvとして見る分には作りも細かく、立ち位置も分かりやすいのに非常に残念。
曲もクオリティが安っぽく、声優陣が歌うため、上手いわけではない上に、感情移入が難しい。
その一方で、オスカルとアンドレの関係にはやはり多く焦点が当たり、原作を観ていなくても(2時間という尺の短さにしては)二人の絆が強く伝わる良い構成だったと思う。後半も曲の回数は減り、二人が結ばれるあたりから制作陣はここを本当に見せたかったのだと分かるほどに作り込みが丁寧になる。
また、アンドレの最後のシーンもとても綺麗にまとめられていた。
オスカルの死で映画が終わってしまうのは拍子抜けだったが…。
全体的に、曲を無くして本当に見せたいシーンだけ令和のアニメーション技術と映像の美しさで細かく丁寧に作り込めば名作になったのでは…?と感じた。それこそ、「ベルサイユのばら」ではなく、「ベルサイユのばら〜オスカルとアンドレ〜」のように、本当に見せたい二人に最初から最後までスポットライトを当ててしまえばよかったのに…。
映像が美しく、キャラも丁寧に表現されていただけに本当に残念。沢城みゆきさんの表現力はずば抜けていた。2回目を観たいとは思わないが、曲を無くして後半を再編成してくれたら観る。
かなりがっかり…
原作ファンからしたらかなりがっかり…あの大作をどうやって2時間で魅せてくれるのかと思い、期待していったものの…
まず原作を読んでないと多分意味わからん。ちょい重要な部分は歌でごまかす…何度ため息をついたことか…
途中で出ていこうかと思ったけど、最後を描いてくれるのかが気になって我慢。
2人が亡くなるシーンはやっぱり悲しすぎた。けど、マリーちゃんの処刑とかは端折るのね…かなり歴史的に重要なんだけどな。
映像が綺麗だった点だけ評価。
CDアルバムにたとえるとベスト盤?
ちょっと不満かな
原作が素晴らしい
映画館ではすすり泣きが聞こえた
ベルばら万歳
ベルばらとしては最上か、と。
懐かしの「ベルばら」です。もう、まごうことなき「ベルばら」でした。可憐な少女漫画で、ゴージャスな宝塚歌劇のベルばらを映画にした、って感じ。オールドファンには、ベルばらが一番良かった頃を再現した、って感じでは?
現代風にアレンジすることなく、キラキラしており、ベルばらのお約束「白目むいてオコ」も再現されてビックリしました〜
劇中歌も澤野弘之が作っており、これもよく合っています。こう、無駄に豪華な澤野サウンドが良い方向性で噛み合っている。
声優も見事に演じてます。アントワネットのはつらつとした少女から、凛とした落ち着きを持った王女への変化をみせた平野綾。オスカルの、男装の令嬢、という役には、沢城みゆきしかいませんね〜。
「ベルばら」としては、この上ない出来かと思います。で、3.5点というのは、私がそれほど原作に思い入れないので、、、、。
愛した原作の新しい表現
昭和アニメ版を観た人が批判しているのをよく見かけますが、平成生まれの私にはこれが初めての映像版「ベルばら」であり、とても美しく「2時間でまとめる」条件では最高の出来だと思います。これ以上は削れず、これ以上盛り込みようもない。
祖母が持つ原作を何度も読み、沢山涙しました。あの激動の時代と変わりゆく価値観の中で「自分を貫く」ことを決めた2人の主人公、オスカルとアントワネット王妃。
彼女たちの強さ、譲れなさ、煌びやかさ、それを映像で見ることができて本当に幸せでした。
冒頭のパリの様子ったら、あの希望に満ちた感じといったら!
昭和アニメ版は何度か試みましたが、水が合わなかったのだと思います。それはそれ、これはこれ。
原作を「劇画」だと思っていたらアニメ版のしっかりした演出がいいのかもしれません。
私は「少女漫画」だと思っていたので、この煌びやかさがとてもしっくりきました。
あと!フランス語じゃないことについては、日本語喋ってるんだからそんなもんだと思います。
それより全パートを通じたアントワネット王妃の、日本語だけどフランスという舞台から浮かないよう調整された絶妙な発音と演技をお楽しみください。可憐で高く、高貴で、踊るよう。
個人的には1番大好きなのがシャルロットのエピソードなので観たい気持ちもありつつ、ちょいエピすぎるのでまあ2時間には入らないよな!と納得しています。
それより国民的清楚系声優の早見沙織を本当に1シーンしか使わなかった贅沢ぶり。笑うしかない。流石です。
求めていた作品
原作もアニメも知らないで鑑賞しました。キラキラの瞳に驚きましたが徐...
誰が、こんな歌を作れと決めた?
令和版ベルばら。
話自体は旧アニメと変わってません。ところどころカットしているので、旧アニメの話を知っている前提で作られている映画だと思います。
旧アニメと違うのは
ジャンヌは出演しておらず、デュバリー夫人、ポリニャック夫人は声なしで登場。
ロザリーはただのモブとして描かれていて、オスカルと接点なし。
ジャルジェ将軍もオスカルを張り倒さなかったし、オスカルも短気な性質がなくなってたので少し見やすかったです。時代に合わない、批判されそうなシーンはカットされていたので本当に令和版ベルばらという感じです。
ミュージカルのように場面ごとに劇場歌があったのが良かったです。演出の仕方次第で全く違う物語のように見えました。昭和の重々しい演出を無くし、それぞれがそれぞれの心に従い使命を果たして散った…という魅せ方が素晴らしかったです。
ミュージカル風は良いが現代チックすぎて難点だが、概ね満足!
私はアントワネットきっかけで歴史好きになりました。史実としてのアントワネットも、ベルばらのアントワネットも大好きです。
宝塚のベルばらも何度か観に行きましたし、原作は幼い頃から繰り返し繰り返し読み込んだし、私が生まれる10年以上前に放送されていたアニメ版も観たことはあります。
今回の劇場版で原作すべてを映像化するのは厳しいのは承知の上でしたし、大部分のストーリーがカットされることは想像ついていました。
とはいえ!マリア・アントニア(原作でもフランス語のアントワネット表記でしたが…)の可憐な幼少期時代がなく、あっという間にフランスへ嫁入りから始まるとは……泣
2007年頃かな?映画『マリー・アントワネット』でラストがヴェルサイユからテュイルリー宮へ移送されるところで終わった作品よりはましですかね。
ですが「エチケット夫人」やデュ・バリー夫人との戦いなど、アントワネットらしさを感じられる部分がすべて歌で終わってしまったのも悲しい。初めてベルばらに触れる人からしたら、デュ・バリー夫人やポリニャック夫人、ロザリーにベルナール・シャトレが誰だか分からないでしょうし、ましてやロベスピエールにナポレオン一世なんて超有名人が出ていたことはわからないでしょう。それくらいの端役でした。実際ベルばら作品内では端役なのですが、すべてチラッと友情出演した程度。むしろ麗しのサン・ジュスト様が出なかったのはなんで??
首飾り事件はアントワネットにとって人生を左右する大事な事件だったのに、首飾りを試着しただけで終わってしまいました。ジャンヌの話はなくても、そこはアントワネット好きとしてカットしないでほしかった。
なんてつらつらと書きましたが、現代チックな歌は色々と違和感あったので、もう少し宝塚のように時代性を感じるような音楽が良かったなと思いますが、内容としては概ね不満はありません。むしろよく2時間に収めたなと感心しました。
ただ、「これってオスカル・アンドレ編だっけ?」と思えるようなエンドだったので、個人的には前後編にして「アントワネット・フェルゼン編」「オスカル・アンドレ編」でそれぞれ作っても良かったんじゃないかなと思います。むしろ作ってください!!
やはり、TVアニメ版に勝ることは…
見ました。まぁ… これはコレで。とも思いたいのだが、やはり視るほどに嘗てのTVアニメ版の出来の良さが記憶の中で際立ちすぎてしまい、画の綺麗さと上映時間に縛られた中で纏められたことを評価するにしても、オスカルの言動や心情の描き方に??の違和感はどうしても拭えない苦しさがそこにあった。ただ、声優の方々はとても頑張ってらした。寧ろ良いとも思う。だからこそ、オスカルやアントワネットの台詞にそこでソレ言う感のつらさがあった。
… 多分、今作の監督や制作チームと、池田理代子先生の「ベルばら」という作品への齟齬や剥離が生じた結果なのだろうという結論。
池田理代子作『ベルばら』とTVアニメ版との齟齬は個人的に感じない、どころかそこにオスカルやアンドレ、アントワネットが存在し、動き話している状況は、若しかすれば原作を凌駕してる様にさえ見えた。
嘗ての東京ムービー新社?という「明日のジョー」なども担当した、劇画調原画をそのまま1シーンとして差し込むアニメ制作方法も合間見え、偶然にもすべてがマッチングしていたことが今に思えば奇跡に近いものだったのだなとも思います。
ただ、何も知らずに当該作品を視ていれば、そこまで違和感なくヅカ風なのねとある程度納得しつつ、そこそこ不満なく見れたのであろうとも思うが。
今YouTubeで期間限定で視れるTVアニメ版を視てしまうと、失礼ながら尚更、御座成り感を感じてしまう。残念。
… 個人的に無理を言えば、ジャンヌや、デュバリー夫人の実在した首飾り事件とアントワネットとの関係なども「ベルばら」には欠かせないエピソードとして確固として残っているため、可能であればパート分割して制作していただきたかったと思います。
しかしながら、今一度『ベルサイユのばら』という作品をあらためてじっくりと見直すきっかけと機会を得られたことが、今回の大きな収穫でした。
ベルサイユのばらを観て
一年ほど前から新聞等で報道されて楽しみにしていました。ただ、長い原作をどうするのか、声優さんは誰を?ベルサイユのばらは原作、宝塚、日仏合作映画、アニメと観ているのでは不安でしたが。映画を観始めて「ん〜、ちょっと…」と思ったのが、歌で4人の心の思い、壁を乗り越えられない苦しみ、悲しみを歌にしていて子どもだった頃にわからなかった心の深いところがわかり、入り込みました。ただ、ロザリーがたった一場面で終わるのはあり得ないと思っています。オスカル、アンドレ、アントワネット、フェルゼンの4人の物語にしたのは原作も4人が中心に進むので映画もそうなったのでしょう。ベルサイユのばらを令和になって観ることができ、客席もほぼ、満席。ベルサイユのばらの原作も宝塚もアニメも読んだ、観たことがない人も観てもらえたら…と思います。
少女漫画の世界の見事なアニメ化
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