「令和のベルばらここに誕生。」ベルサイユのばら りるりるさんの映画レビュー(感想・評価)
令和のベルばらここに誕生。
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ガチガチの原作ファンなので
あまり期待せずに行きました。
(特典目当て)
前半はコッポラの映画みたいに
ベルサイユの馬鹿騒ぎ感と
突然歌い出すミュージカル、
宝塚ですか〜?な小舟演出に
クラクラしましたが
後半、一気にストレートプレイ
原作にこだわったのがよくわかる
怒涛のような展開に一気に押し流されました。
アンドレ迎えに来るのは宝塚っぽかったですが
イラストが原作リスペクトだったので違和感なし。
さて、ここからアントワネットのターン、と
期待したのにいきなりエンドロールで
史実の資料っぽい絵画と字幕で説明。
はあ?
二輪の薔薇って謳ってるんだから
フェルゼンの覚悟と誇り高き王妃様の最期
ちゃんとやってくれないと片手落ちでは?
エンドロールにちゃんとアニメ絵で
紙芝居みたいにしてくれても良いから。
そこは残念至極です。
尺が足りないと言いますが
歌もう少し減らしたらいけたんじゃないですか?
登場人物みんなに毒がなく良い人ばっかりで
ああ、これが令和の作品なのかなと。
それでも原作のスピリッツは活かされてて。
最初から後半みたいにストーリー展開してくれてたら
もっと感動できたはずです。
あとプロモーション。
地上波のCMもう少し早くから
流せなかったんでしょうか?
観たい、と思っても近隣映画館はほぼ終了。
ここに来て数字伸ばしてるのに
もったいないと思います。
文句言いながらも5回観ましたから。
昔夢中になった作品、今の若い方にも
受け入れられる仕上がりには満足しています。
興味を持って原作読んでいただけたらなおよろし。
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