「面白おかしく楽しんで、最後泣く」ベルサイユのばら SHさんの映画レビュー(感想・評価)
面白おかしく楽しんで、最後泣く
幼い頃、超話題になっていて、アニメも放映されていたことは記憶しています。原作はちら見程度─。そもそもなんでこんなものが流行っているんだろうという疑問しかなくて、アニメも何度も何度も再放送・・・別のアニメにして!って思っていたものです。宝塚とかでも大ヒット、その道のプロなどにはその素晴らしさを得々と・・・もううんざりだったんですが─
時を経て、コンパクトに纏められたこの作品を観賞。正直、なんで今更という気持ちしかなくて、引いた目で眺めていました。
と言いつつ、原作を尊重したような画面づくりや演出にかなり笑ってしまって、キラキラ華やかな前半部分はニヤニヤしながら楽しんでおりました。声優が歌う音楽なんかもかなりよくて、結構引き込まれた気がします。
もつれた恋愛なんかも、以前だったら偏見の感情しか思い浮かばなかったけれど、今ならば「複雑~」っていう一言だけ─。なので、革新的な愛を描いていたことに今更ながら驚き─。
後半は史実と絡めた涙涙の怒濤の〆。このコンテンツは、まさに名作だ!と遅ればせながらの再認識。
映画としても、綿密な作画と素晴らしい楽曲群で、非常に楽しませてもらった印象です。
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