ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
全305件中、1~20件目を表示
名作「ベルばら」を2時間弱で駆け抜ける
歴史と少女漫画のロマンチシズムを如何に見せて頂けるかと期待したいところですが、様々なエピソードを手短に紹介する、そんな歴史ドキュメンタリーなダイジェストを印象にもってしまったことは否めません。
ですが、それでもバラは咲くことを止めない。「ベルばら」はやはり「ベルばら」であったと十分に納得できたと思うのですが如何でしょうか。正直、ベルばら原作もヅカの舞台も触れたこと無いので自信を持っていうことが出来ません。フランス革命もマリー・アントワネットのこともよく知らなかったし。
でも、画面に乱舞する美しい薔薇は、これぞ少女漫画なのだな、と思う。上映時間をおしてもドラマ部分を削っても、挿入歌とそれを演出する映像は素晴らしい。踊るモーションは実に華麗。それらの演出は歌劇である宝塚版を意識されているのでしょうか。特にマリーとフェルゼンの逢瀬で、夕焼けに染まった薔薇の浮かぶ水辺の光景には身震いしました。ただ、「恐ろしい子!」で有名な白目ショック顔はクスッときたけど、笑って良かったのでしょうか。
歴史は詳しくないし、本当にこんなにドラマティックであったのか。私には判らないけど、これをきっかけに史実を紐解くのも良いかもしれません。ベルばら原作や宝塚の舞台にも触れてみたい。ああ、そういえば、歌舞伎の俳優祭でベルばらを演じられていましたね。まだニコニコとかに動画残ってるかな。男性が男装の女性を演じるという、よく判らないことになってましたが。
改めて、画面を乱舞する薔薇が実に美しい。少女漫画を余り知らない私ですが、「エロイカ」ぐらいなら読んだことがあって、その外伝「ツェット」の1話で多くの薔薇が描かれていたけど、描くのが難しいので他の先生に頼んだんだったか。描くのも折り紙で折るのも難しい薔薇。最後に誰も居ない「薔薇園」で締めるというのは素晴らしいエンディングでした。映画でも舞台同様に「カーテンコール」で締める作品が好きなのですが、誰も出さずに登場人物を象徴する薔薇でご挨拶というもの意味が深く、実に感慨深いものがあります。何はともあれ、スタッフの薔薇職人様(って、いるのかな?)お疲れ様でした。
でも、あえて要望するならば、エンドロールで傑作OPの「薔薇は美しく散る」を流してほしかった。そしたら一緒に歌いながら劇場を後に出来たのに。私は原作を知らないくせに歌だけは覚えていて、普段から折を見て口ずさんでいますから。
ベルばら初心者の私は今も余韻が抜けない
私が持ち合わせている『ベルサイユのばら』の知識は「男装をした女性がいる」という知識のみ。名作と言われているしこの機会に見てみようかなと、気軽な気持ちで見てみた。
上映が終わり、周りが明るくなった時
何度もこぼしたポップコーンの跡と(映画館の方すみません)何度も涙を拭ったことでの頬の乾燥が、この映画の衝撃と感動と、名作の偉大さを表していた。
原作やアニメを好きな人が見たら評価は違うかも知らないけれど、この令和の時代で初めて『ベルサイユのばら』を見た私には、彼らのそれぞれの生き様や信念に釘付けになった。
映画はディズニーのようなPOPSのミュージカル調だった。しかも深層心理を表しているため、海の中だったり空を飛んだり、花が散ったりの、まるでアニメのOPやEDのイメージ映像。最初は戸惑ったものの、まー『レミゼラブル』だってミュージカルだし、宝塚の『ベルサイユのばら』だって歌うしなと受け入れてからは逆にこの音楽で泣けた。というか曲が全部良い。声優さん達の歌がうますぎる。
ストーリー構成は、あの長いフランス革命を2時間でやろうというのが土台無理な話で、けれど音楽に任せるところで初心者が見ても理解して楽しめる構成になっていた。もしかしたらあのキャラがいないだの、あのシーンが無いだのあるのかもしれないけれど『ベルサイユのばら』の初心者入門総集編としてはとても良い作品なのではなかろうか。なんせ私はこれをきっかけに原作絶対読むってなったので笑
1日経った今でも余韻に浸っている。彼らの強い眼差しが忘れられない。オスカルとアンドレに出逢わせてくれてありがとう。もし映画化されていなかったら、私は彼らを知らないまま人生を終えていたかもしれない。
名作はいつの時代になっても色褪せないから名作なんだと思い知らされた。
オスカルの魅力を余すところなく
旧テレビアニメ版よりも原作に忠実に、オスカルの生きざまを中心に構成する内容で、リメイクした意義のある作品となった。革命の要因となる民衆の困窮などの描写は原作と比べると減っている、尺の都合が大半だろう、しかし、オスカルというキャラクターの哲学、魅力は余すところなく描いてみせたと思う。「人が自由であるのは心のみにあらず、髪の毛、指の先まで自由であるべき」の信念を貫くカッコいいオスカルがアニメで見られたのは感無量だった。沢城みゆきのオスカルが本当にカッコいい。
マリー・アントワネットに関しては、デュバリー夫人やポリニャック夫人、首飾り事件などがカット(ミュージカルパートでダイジェスト的に流れるが)された関係で、ともすれば自分勝手に嫌な人に見えそうなところを、平野綾の気品ある芝居で押しとどめていた。少女時代と大人時代の演じ分けも見事。宝塚みたいに「マリー・アントワネット編」とか「フェルゼン編」みたいに各キャラクターメインのエピソードとか作ってほしい。ベルナール・シャトレとロザリー編もほしい。
無理難題を歌とイメージで突破しようとした製作陣の蛮勇にビビる
原作やアニメシリーズやベルばらファンとして、不満点はわんさかあります。それがもはや今っぽいアニメの絵柄やスタイルについて行けてない老害的な部分もあるとは思うが、にしても、2時間以内に原作をほぼほぼ収めようなんて狂気の沙汰。想像だけど、作り手だってそう思っていたんじゃないか。そして製作陣が出したひとつの答えが、ええい、複雑なストーリーを語ったり、人間の成長譚を丁寧に追う時間はない! 歌だ! ガンガン歌とイメージ映像で進めていけば、キャラクターのエモーションだけは残すことができるんじゃないか? どんな会議があったのかは知らないが、結果的に、インド映画的なミュージカル手法に、LDHっぽい楽曲(個人の印象です)に載せるという狂った映画ができあがった。曲調もまったくフランス風とか考えてなくて低音ズンズン鳴ってるし、歌詞も「I believe in my way 私のデスティニー」とか、英語混じりの日本語でムチャクチャだとは思う。でもまあ、どだいムリを承知で産み落とされた強烈にヘンな映画であり、こんなベルばらがあってもいいような気はしたんですよね。不満点はわんさかあるんだけど、まあアリ。
池田理代子による原作劇画のパワーを再認識
宝塚の舞台はもちろん、TVアニメにもなった人気劇画初の劇場用アニメをこのタイミングで観ると、改めて池田理代子の原作がいかに優れていたかがよく分かる。フランス革命という史実をベースにした男装の麗人、オスカルと、オスカルの従者で幼馴染みのアンドレの悲恋物語は、拘束が強い時代だからこそ価値がある、自由の意味を問いかけて来るのだった。あの『ベルばら』ブームの本質はここにあったのかという驚きと共に。
アニメ映画としての視覚効果については議論が分かれるかも知れない。でも、隙間だらけのスクリーンを埋め尽くし、そしてそれを凌駕する物語の熱さに、思わず込み上げるものがあったことは事実だ。
それにしても、オスカルとアンドレの関係性に潜むジェンダーというテーマが改めて浮き彫りになったこと。そこにも、池田理代子の視野の広さを感じないではいられない。
昔、話題になった劇画のアニメ化という表層だけで判断せず、劇場に足を運ぶこそをお勧めする。
軍隊とは・・・
映画は、7月13、14日の戦闘描写にかなりの尺をとっている。
国王方の軍隊、衛兵隊と民衆、双方とも容赦なく相手を殺戮する。血しぶきをあげて倒れる兵士、民衆。国王方の兵士もまた、その髪の毛1本1本まで自由な存在であるはずだし、衛兵隊の兵士同様に、軍備品を売却して家族の生活費を賄う社会の最底辺層の出身かもしれない。だが、戦場では倒すべき「敵」としてしか存在できない。スクリーンを見ながら、軍隊とはつきつめていけば人殺しのプロ集団であることをあらためて認識させられた。実戦は初めてとは思えないオスカルの見事な指揮官ぶりに、オスカルは士官学校で、味方の損害は最小限に抑えながら相手方を殲滅するという現場の指揮官あるいは参謀本部の司令官として求められる能力を教え込まれたのだろうな、と考えたりした。だから、オスカルが撃たれて断末魔の苦しみのなかで、自らの信念を貫いて生きた人生を振り返る場面を見ても、「あれだけ殺したのだから仕方ないのかな」というある意味突き放したような感想しかもてなかった。そこから振り返ると、「生涯を剣に砲弾に捧げて軍神マルスの子として生きる」というオスカルの決断も何かざわざわするというか、後味の悪さが残ったのである。
薄っぺら…
何度も見たくなる
貧弱なキャラだな…制作側にやる気がないんじゃないの?とまで感じた公開前の画像。そして公開後に目にした某酷評動画。昭和のアニメの悪夢がよみがえり足が遠のいていた。でも、やはり自分の目で見届けようと映画館に。
始まってしばらくして、「これは、子供のとき読んだ原作のまま!」と気づき、涙があふれた。馴染めないなと思っていた音楽も、すぐになれた。いまは家でもサントラを聴き、メインテーマもだし、オスカルさまのテーマとなる曲もアレンジ違いで物語を彩り、最後に大きく花開くこと気づき、とても感動している。
キャストも最高で素晴らしい。いまは制作側の原作への大きな愛を感じ、感謝の気持ちでいっぱいだ。後に酷評動画はアニメを基準にしたものだと知る。やはり自分の目で確かめることが大事だ。
え!?ミュージカル⁉️😳
今夜(2025/05/04)観ました。
かつてオリジナルアニメを見て、その気分のまま観始めてしまって度肝を抜かれました(笑)
なんとミュージカル調のストーリー展開!しかも時代観無視のJ-POP!これにはもう笑うしかありません🤣
かつてアニメで流れたオープニング曲も無く、とても残念でした。せめてフランス語を交えた曲が流れれば、多少は雰囲気を保てたと思います。
マリーアントワネット、オスカル、アンドレ辺りは勿論出演していますが、当時ぞっこんラヴだったポリニャック伯夫人の姿が見られなかったのは、まさに痛恨の痛手でした😵
親子2世代で楽しめる映画と思いきや、なにげにオスカルとアンドレのラヴシーンがあるので、気まずい空気が流れそうです(笑)
一回観れば充分の映画です。これよりも可能であればかつてのアニメをご覧ください🙋♂️
フランス万歳!
「週刊マーガレット」にて1972年から連載が開始された、池田理代子原作の漫画のアニメ映画化。
私が最初にはまった漫画が「ベルサイユのばら」です。
連載してた頃は知らなかったのですが、宝塚歌劇団の舞台1974年に始まると、世の中は「ベルばらブーム」に突入しました。
小学5年生頃だった私は友達と原作を何回も読みあさり、宝塚の各組の舞台を見まくり、休み時間には「ベルばらごっこ」もしてました(笑)
フランス革命はベルばらが教科書でした。
そんな大好きな「ベルサイユのばら」です💕
テレビアニメ化は、自分の中のイメージが変わって描かれてしまうので、あまり好きではなかったものの、3回くらいは見てたと思います(笑)
好きだからこそ、映画化は映画館に行く気にはなれず、Netflixに上がったので観てみました。
台詞は原作通りに作られていて、良かったのですが、やっぱり全10巻の原作を2時間でまとめるのは、無理があると感じてしまいました。
特に前半は酷いもので、BGMに乗せて映像だけで表現されていて、がっかりしました。
オーストリアの物を1つも持ち込めず、ルイ16世は錠前作りにしか興味がなくて、アントワネットは淋しさから派手な生活を繰り返していく様子や、貴婦人達の嫌がらせや、首飾り事件までも全て写真のような映像だけ。
首飾り事件がないので、ロザリーもいません。
少しだけ最後の方に、街中で子供を守るシーンだけです。
オスカルがフェルゼンに心を奪われていく気持ちも描かれてなくて、突然ドレスに身を包んで、舞踏会に行ってしまっては、初めて観る人は理解できないですよね。
とにかく歌と一緒に表現するシーンが多くて、そこはやめて欲しかったなと思いました。
それでも後半は、丁寧に作られてました。
フランス革命へ進んでいく世の中、その中で悩み苦しむオスカルとアンドレ。
2人の愛の行方、バスティーユ監獄での戦い。
オスカルが指揮を取り、バスティーユが陥落する場面は、本当に感動します。
わかってはいても、心が痛くて、締め付けられてしまいます。
アンドレが左目を失う出来事が原作と違っていることさえ、チャラにできました(笑)
出来たら宝塚みたいに、アントワネット編とオスカル編と分けてくれたら、もっと詳しく描けたのではないかと思いました。
テレビアニメ編と違って、原作の絵柄に近く、オスカルの綺麗なお顔を拝見できたので、そこは満足でした💕
家の奥にしまってある漫画を、もう一度読み返してみたくなりました。
めちゃくちゃ豪華なアニメーション
劇場公開中に観に行けなくてサブスクで鑑賞したんだけど、映画館で観れば良かったと思った。
画面がとにかくキラキラしてて華やか…!!
美しいアニメーションと、ところどころ入るミュージカルシーン、登場人物たちの愛と信念がまぶしい、劇場映えしそうな作品だった。
(しかし澤野弘之さんに藤林聖子さんとか、楽曲の作り手が豪華…!キャストももちろんみんな歌上手い方ばかりだし!でも楽曲は重厚というよりは聴きやすく今っぽい感じなのがちょっと拍子抜けだった。宝塚っぽい感じにするのかと。)
あの超名大作を2時間にどうまとめるのかと思ったけど、オスカル、アンドレ、アントワネット様、フェルゼン4人の恋と愛(青春)を中心にまとめたんだな。
※序盤は主人公の一人くらいの扱いだったのに、終盤ほとんど登場しなくなったアントワネット様。「彼女の最期もエンドクレジットでしか描かないの!?(終盤はほとんどオスカルとアンドレとフランス革命描写が多かった)」とも思ったけど、そう思うと物語の軸はしっかりしてたのかも。
しかし、本作、改めて登場人物がめちゃくちゃ魅力的。みんな誇り高くて、愛情深く、格好良いのだ。
オスカルの気品と気高さ(沢城みゆきさんぴったり…!)に惚れ惚れし、アントワネット様の美しさと気高さ(平野綾さんぴったり…!)に見惚れ、フェルゼンの格好良さ(アントワネット様やオスカルが恋するのもわかる…!)に胸をときめかせ、アンドレのオスカルへの切ない愛に心がねじ切れそうに涙した(愛が重い男、最高…!)。
これまた良い男のジェローデルや、冴えないかもしれないけど心優しいルイ16世も良かった。
(個人的に原作のアランやルイ・シャルルがオスカルに思いを寄せてる描写やシーンも好きなんだけど、そこまで入れたらまあ尺足りないよな。)
劇場でまた再上映しないかなあ。
改めて劇場で観てみたい。
何を見せられているのか
1979年から80年に日テレで放送されたテレビアニメが令和に復活したのだ。
オスカル、アンドレ、アントワネット、フェルゼンが主役である。
朝の報道番組で映画をやると知り、SNSで宣伝を見て、古参なうちは目を疑うのだ。
目がキラキラしているだけじゃね???と。
バリバリまつ毛があれど貫禄はない、太く荒い線もほっそい。色すらもうっすい。声優は豪勢である。
これ、一本で全部やるの?前後編(他、アニメ映画みたく連続でやるのか?)と思っていたが、まさかの一本。
驚きは隠せない。
ネット配信を待ちに待ち、ついにネットフレックスにきた!
いざ、観た。
冒頭の音楽は許せるが、またすぐにダイジェスト音楽でこうなんですよー〜〜と流れて、目が点となった。
漫画やテレビアニメでは、主人公のオスカルがメインで、その出生や父親のせいでオスカルが女の人生を歩めなくなるのを冒頭から知らせていた。
だが、今作はどうだ?
アントワネットメインとなっている。
力強く産声を上げたオスカルと父親のシーンはまるまるカットされたのである。
そうなるとオスカルがなぜ男装しているのかが汲み取り辛い。オスカル自身がやっていると思われかねない。元に。SNSでオスカルはジェンダーで〜と書き込みも見た。いやいや!違うんだっ、オスカルは性別はきちんと女性なんだ! と吠えてしまった。
2時間に満たない作品の四割はミュージックで、とてもくどく。星も一つにしようかとマジで思った。
しかし、後半の血生臭さからミュージックがミュートされてからが本番であった。
四人の恋愛が辛い。
つぅか、ルイ16世が心広すぎるんよ。いい男なのだ。他の男を愛し騙していたアントワネットを許すんですからね。美形でスタイルがよければ、愛してると言えるのに。と泣くのです。
いじらしい! 可愛い!
フェンゼンとの決別、そして、アンドレの支えでようやく女性になれたオスカル。泣くでしょう。
四つのバラではなく。一輪のバラを見たかったです。
ありがとうございました。
EDは文字で、まさしく紙芝居でした。これからこうなってこうなりました。と足早で駆け足。そこは仕方ないのかなと思いますが。ナレーションのバラ…は蛇足かなと思いました。
末っ子が歌うシーンで終わらせてくれた方がリスペクト感があって嬉しかったかな。
あんなにミュージカルやるなら無印の曲を流すとか、古参を興奮させる演出も欲しかったです。
あと、本当に父親の身勝手シーンカット、許してませんから。
原作に忠実にやる箇所はきちんと検討して欲しかったです。
自由を貫いた美しき薔薇達の最期
これほどの作品だったとは。。
原作の力たるや底知れぬものがある。
激動の時代を生き抜いたオスカル
その気高さ、美しさ、切なさ
全ての感情を鷲掴みにされる壮絶な2時間だった
序盤は王宮ラブロマンスかと思われたが、後半は革命を経て戦争色を強め、完全な歴史群像劇になっていく
そして苛烈な戦闘描写は、絢爛豪華な絵柄とは対照的に生々しく凄惨なものであった
難点を挙げるとすれば、あまりにも挿入歌が多すぎる点
そしてその曲調が現代的というか、時に2.5次元的で作品から浮いてしまっている点であろうか
もっとじっくり見ていたいのに興を削がれる場面もあったのは残念だ
とはいえ、原作が持っている凄み
現実に横たわっている歴史の重み
その中で生き、そして死んでいくキャラクター達
一人一人の想い
これらは何者にも変え難い魅力を放っていた
国
時代
性別
貧富
ありとあらゆる価値観がぶつかり合い
世界の終わりと始まりが凝縮されていた
せめてあの世でくらい、彼ら彼女らが分かり合えていることを願うばかりだ
終盤は充実しているが、前半は駆け足すぎるかも
原作漫画は未読だが、アニメ版の「ベルばら」は幼少期、夕方の再放送で何周もした作品。特に大学生で全話見返した際のインパクトは大きく、アンドレ視点での哀しみが、胸の奥に刺さっている。
2025年の映画版も、重要なポイントは抑えられていた。ただ外連味タップリな出崎演出が染み込んだ視聴者としては駆け足すぎる印象。歌曲でストーリーを進行させるミュージカル風演出も嫌いじゃないが、曲がポップス調な事に違和感があった。
終盤、アンドレとの悲恋がガッツリ描かれているので大きな不満はないが、どうしてもTVアニメに比べるとフリが少ないなと、ないものねだりはしたくなる。
全305件中、1~20件目を表示