「これ程動かないアニメは初めて観た」劇場版 Collar×Malice deep cover 前編 シゲさんの映画レビュー(感想・評価)
これ程動かないアニメは初めて観た
この作品については原作がゲームで腐女子が好きそうなキャラクターが
多数登場…程度の知識で観ましたが、いやいや、これはいかん。
冒頭の世界観の説明で謎の組織による連続凶悪事件が多発したから
新宿を封鎖して住民に護身用の銃を配布しましたって、こんな凡人には
理解不能の法案が可決される中二病的な設定を良く思い付いたな。
さて肝心の内容は全員美形で寝癖ボサボサヘアの探偵イケメン軍団と
絶妙な形で固定されたふわふわヘアのとても警官に見えない女の子の
グダグダ会話が痛すぎて見ていられない冒頭の10分。
ここ腐女子には胸キュンシーン?
そして罠と分かっていて怪しいと判明した建物に乗り込む
イケメン探偵2名はまんまと罠にハマる体たらく。
おまけに片割れが負傷してお前ら全然ダメじゃん。
後半はこれまた寝癖爆発ヘアのイケメン議員(衣装がアイドル風!)の
暗殺阻止で盛り上がる筈が演出の悪さとショボい脚本のせいで
緊迫感は皆無。なんでこれ程にノリが悪いのか?
それは動画クオリティの低さが気になってが画面に集中できないから。
会話のシーンなんて口しか動いてないし主人公たち以外は作画に力を
入れていないのかサブキャラの作画崩壊もチラホラ。
クライマックスの犯人との格闘シーンなんてこれ本当に2023年作品か?
と思えるくらいのぎこちなさ。全体的にコマ数足りてない。
極め付けは犯人が仕掛けた爆発物でビルが半倒壊するのだが
イケメン議員を瓦礫から守るシーンがほぼ描かれていない。
議員が礼を言うシーンくらいあっても良いのでは?
突っ込みどころがあり過ぎて制作側は猛省しないといけません。
おまけに55分の中編の割には鑑賞料金一律1800円。
事件は解明していないけれど全然気にならない後編。
エンドロールで海外の制作会社が多数クレジットされていたので
外注丸投げがクオリティの低下に繋がっているのでは。