ボクらのホームパーティー

劇場公開日:

ボクらのホームパーティー

解説

7人のゲイが集まるホームパーティを舞台に、セクシャルマイノリティとしてのそれぞれの葛藤や複雑な人間模様を描いたドラマ。2017年の短編映画「凪」で高く評価された川野邉修一監督が、自身の経験をもとに長編初メガホンをとった。

東京の片隅でホームパーティが開かれる。参加者は主催者カップルの彰人と靖をはじめ、大学生の智也、ゲイバーの店子・将一、ゲイクラブの店員・直樹とその友人・正志、写真家の健一という、ある縁で集まった7人のゲイたち。楽しいはずのパーティだったが次第に様子が変わり始め、それぞれが心の奥に抱えていた思いが浮かび上がっていく。

メインキャストには、ワークショップオーディションに参加した100人の俳優から選ばれた7人を起用。「M/OTHER」などの猪本雅三が撮影監督を務めた。

2022年製作/80分/G/日本
劇場公開日:2022年11月19日

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映画レビュー

4.5ゲイにも色んな人がいる

2024年7月11日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

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幸せ

7人のゲイが集まってホームパーティーをするが、だんだん空気が重くなってきて…。作品紹介を読んで予想はしていましたが、ここまでの修羅場になると思ってなかったので正直驚きました。

SNSの発展と共に徐々にセクシャル・マイノリティに対する風当たりも弱まり、理解が広がっているのを感じますが、当事者は周囲の人達が思っている以上に生きづらさを感じています。その抑圧された感情の矛先は?愛やセックスでしか解決できないのだろうか?個人的な問題かもしれませんが、社会や他人との繋がり方を考えさせられます。

今作で描かれるゲイ7人の日常というのはかなりリアルですが、分かり合える仲間がいるのでまだ救いがあります。実際には、それこそ誰にも打ち明けることが出来ないまま孤独な人生を送っている人もいるでしょうから。まぁ、その比較的人間関係に恵まれた7人がこの世の地獄のような修羅場を繰り広げるわけですが(笑)

ゲイが7人集まってパーティーしてる時点でだいぶ面白いのですが、一人一人の個性がきちんと表れていたのがとても良かったです。鑑賞後は、ゲイであるかどうかは1つのアクセントであり、純粋に群像劇として面白い作品だったなぁと感じました。

あと、テーマがテーマだけに男性同士の性的な描写が含まれますので、苦手な方はご注意を。でも、BL作品のようなファンタジーっぽさを捨て、生々しさを追求したかのようなリアルなゲイを表現しているので、多くの人達に見て欲しいなぁ、ゲイにも色んな人がいるんですよー、と思うLGBT当事者の私でした。

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