「至高のアンチテーゼ」ヴィーガンズ・ハム ひんとさんの映画レビュー(感想・評価)
至高のアンチテーゼ
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一言「最高」でした。
昨今問題視される、ヴィーガンの過激派に対する明確な答えでした。反ヴィーガンの過激派がいたらまさにこのような人達でしょう。
自分はヴィーガンではないし、否定するつもりもありませんが、過激に押し付ける人達がいるというのもまた事実。
我々には人間だからこそ持つ欲望とエゴ、他人には立ち入られたくない領域があるものだと考えさせられました。
上のように書いたのはいいもののあまり考えさせるタイプの映画ではありませんでした。
ホラーというよりコメディー映画ですね。
テンポ感満点。途中で入るBGMは主人公達のサイコパス具合を増長させ、いい演出だったと感心しました。
ラストシーンの「ウィリー」という発言では、色々な解釈があると思います。
「心臓発作で死んでしまった。いじめられていたのに可哀想だった。」という後悔か、はたまた
「あいつのペースメーカーさえ出てこなければ。」
という後悔なのか。
作中ウィリーの事で悩んでいる描写はありませんし、妻の狂っていく様子は丁寧に描かれていましたので後者の方がスッキリする解釈と言えます。
私個人的な解釈ではありますが、隣人とのパーティーの際にペースメーカーが出てきたことで、食べきらずに帰ってしまった為、
「美味しかったのに、残しちゃった、」
という心残りなのかなとも、思いました。
まぁ、総じて「至高のアンチテーゼ」でした。
個人的好きなコメディー映画ランキング上位です。
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