パラミドロのレビュー・感想・評価
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オヂ×B級SFホラー
ライドシェア中に不注意で撥ねた女性は既に謎の生命体に寄生されており…案の定生き返って襲い掛かってくるSFホラー映画。
紹介文に「ジェンダー問題を織り込んだ」とありますが、キャラ同士で一言二言揉める程度なので、特に身構える必要のない劣化版「The Thing」って感じでした
唯一良かったのは「The Thing」ライクな寄生物のグジュグジュ具合や、感染の演出が実に気っ色悪かった位でしょうか(☆+1)。
ぶっちゃけそれ以外は残念な内容でしたが、グロ好きならそこだけでも一見の価値はあるかもしれません
うーん、「コメディ」ベースなのでしょうが、だとしてもノリが眠いんですよね…。
やっと緊迫感が出てきたかと思いきやすぐに停滞する。その繰り返しでイマイチ乗れない。ホラーとしては死んでます。
華のない登場人物達、つまらないコメディタイム、緩さに拍車をかけるミスマッチな音楽、活かしきれない設定……。
1人目の犠牲まで観たら、後は各自の許容範囲次第で途中下車して問題ないです
以下【ネタバレ】含む不満点
・末期癌女性→寄生されても特に寄生体に影響なし!放射線治療中の頭をゴア描写に使いたかっただけか?
・娘の顔の火傷痕→父の飲酒運転話が出ただけで特に何にも繋がらない。父も出てこない
・母の奇行→何で娘と別れた?実は既に感染の影響を受けてたとかもなしに突然の囮作戦に困惑
・いくらなんでもツンと捻くれた娘のキャラが前半と後半で変わりすぎ
総括
車内での激オモロトーク集が刺さればラッキー。
現実的には、グジュグジュ目当てのB級映画として割り切って観るのが正しいスタンスでしょう
寄生獣
口うるさい爺さんが乗客の母子と中年女性3人を乗せてどこかへ運ぶ道中、エイリアンに襲われるロード・ホラー。
原題:La pasajeraは乗客、邦題のパラミドロは配給会社がこじつけたのだろう、恐らくパラサイト(寄生生物)と吸血鬼ゴケミドロ。
エイリアンは母に寄生し襲ってきます。前半で娘を離婚した父に届けると母と娘の関係を冷ややかに描いたのはそのためですか。殺された中年女性もがんを患っており余命が早まったような設定で観客の非難を抑える演出、かなり気は遣っていますね。
エイリアンを倒した娘とおじさんはなんとか村のバーにたどり着きますが娘の様子もおかしいし、エイリアンにとりつかれたような村人たち登場でThe END、続編狙いでしょうかね。
どうでもいい車内での会話劇で尺稼ぎ、チープな怖くもないエイリアンものでした。
雑なファーストコンタクト
パソドブレ
人体に侵入し乗っ取る宇宙から飛来した謎の生命体から逃げるライドシェアドライバーのオッサンと同乗者の話。
元マタドールとかいう口八丁なオッサンの運転するバン姫が、メキシコ人看護師と元夫に会いに行く母娘を乗せて走る夜中の人里離れた国道で、クラッシュした何かをみつけ巻き起こるストーリー。
峠越えの途中でうんたらかんたらって話しだったけど、ブラスコが轢いたんじゃねーか!w
ということで、逃げようとしたけど同乗者達に責められて、戻って乗せて病院へ、となっていき、なかなかカオスでゴアな展開になっていくけれど、暗くて良く見えずもったいなさ過ぎる。
何でその選択?とか水は万能薬ですか?等々のツッコミどころも満載ながら、スリリングで時にコミカルでなかなか面白かった。
ゆけッ!!バン姫!!
元闘牛士で、現在は古びたバンでライドシェアをしている男が、訳ありな乗客達を乗せた道中で変な生き物と遭遇する物語。
序盤から不穏な空気。
遠くから走ってくる影は怖い。ホラー映画は数々観てますが、自分こういうのが多分一番苦手。
言ってみれば、ホラーとして期待できそうな滑り出しだったが…
乗客達の車内での痴話喧嘩みたいなのが延々と続き少々ダレ気味。
事が動き始めてからも、ドキドキするシーンはあるもののこれと言ったものもなく、結局アレは何なのか?ホラーというよりSF⁉
伏線回収もあったり、投げっぱなしのものもあったり…個人的にはマルタが可愛かったのぐらいが見所だったかな。
人間関係ドラマの素材はあったようなので、そのあたりもっとしっかりされてればなぁ。。
そんなこんなで、つまらなくないけど特に良い所も…といった作品だった。
最後の急なメタ乾杯で、懐かしの有名青汁CMを思い出したのは私だけではないハズ!!…多分。
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