「上村侑ら好演も『三方良し』に至らず」近江商人、走る! bluewaveskyさんの映画レビュー(感想・評価)
上村侑ら好演も『三方良し』に至らず
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新年1本めは痛快ビジネス時代劇…、との触れ込みだったが、ファーストデイ(1200円)で入っていて新年早々悪く言いたくはないが、これは久々にビミョー。某連ドラでの記憶が新しい上村侑や森永悠希、黒木ひかりら若手を前面に押し出して、タイトルから疾走感ある作品を想像していたが、残念ながら痛快さは感じられない。とにかくシリアスなのかコミカルなのか中途半端で、真面目系の上村侑とマッチしていない気がする。どちらかに振り切った方が良かった。筋も矢柴俊博の柏屋の主人が大善屋に借金押し付けて失踪した時、その息子の森永悠希の蔵之介が申し訳なく思って土下座したり、蔵之介を大善屋の面々が糾弾する気配が無いのはリアリティのかけらもない。少なくともその後の経済活動からは除外されるだろう。また起死回生の借金返済策が堂島の価格を手旗信号で知らせるというのは、不正感が否めずクライマックスとしては致命的。
上記の3人の若手は好演しているので実にもったいない作品で『三方良し』には程遠い。
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