「事実とそのモデルへの敬意に溢れた圧巻の1本」桜色の風が咲く まりあ8263149さんの映画レビュー(感想・評価)
事実とそのモデルへの敬意に溢れた圧巻の1本
2時間ではとても語り尽くせないはずの壮絶な生の闘いを、節目々々の出来事を淡々と積み重ねることで見事に描き切っている。制作者や演者らが、物語は事実に基づいているのだということに深い畏敬の念を持って臨んだ、その成果なのだと思う。
のほほんと生きてきた自分には見えなかったもの、知ることのできなかったもの、感じ取れなかったものが山ほどあったのだろうと、恥じ入るばかりだ。
こんなに密度の濃い内容をさらりと「桜色の風」と名乗らせる、その抑制の効いたセンスにも脱帽だ。
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