劇場公開日 2025年1月31日

「人の気持ちが分からない男の子と人の心を持った人工女子の物語」メイクアガール ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人の気持ちが分からない男の子と人の心を持った人工女子の物語

2025年1月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

近未来的なボーイミーツガールもの。
どこか哲学的に考えさせられる内容。ロボットは恋をするのか、恋とは、愛とは、友人とは、家族とは何なのか。

若くして亡くなった天才科学者の母親の遺志?を継ぐべく日々研究に明け暮れている少年がスランプで何をやってもうまくいかない。
そんな時唯一の友人?に彼女ができた。そうしたら2倍パワーアップしたらしい。それを聞いて何を勘違いしたのか彼女を作るとパワーアップすると勘違いして彼女を人工的に作ってしまった(怖)。
食事もするしトイレにも行く生体ロボットと言うべき彼女。
基本的な事はインプットしてあるものの自発的ではなくロボット的に命令通りにきか動かない。とりあえず普通の女性を観察して普通の女の子を目指す事にした。同じ学校に通わせて友人のバイト先のファミレスで働き出した。日を重ねるにつれて人間の女の子らしい振る舞いと考え方を身につけていって、人間のはずの創造主の彼氏より人間らしくなってしまった。彼女はプログラムでは無く自分の意思で考え行動して、その上で彼を好きだと言う。人間である彼は自分が置いて行かれた事実に驚愕し…

まあ主人公がアレな人なので恋愛的な映画では無いかな。研究に没頭するあまり周りが何も見えていないと言うか大事なことが分かってないと言うかその辺のもどかしさがある。まあ彼女を物理的に作れば何とかなると言う思考だし。そう言った点からも哲学的に考えさせられる。普通はそんな事考えさせられないよなって感じで。
事件もアクションもオマケ程度にあるけど物語全体として面白いかどうかは見る人次第。
まあこう言うのもアリって感じ。

人物の動きがモーションキャプチャーを使っているのでアニメ的には不自然に見えるのは難点かな。

ひろちゃん千葉