劇場公開日 2025年1月31日

「良いとこ取りしすぎて収拾つかず」メイクアガール regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5良いとこ取りしすぎて収拾つかず

2025年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

例によって前情報をほぼ何も入れずに、生みの親の安田現象がどういう人物なのか、どういう経歴なのかも全く知らずに鑑賞。コミュ障な科学者と、彼が“カノジョ”として造った人造人間の関係を描く。いわゆる“人の実存”を説いた作品は、古くはメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』やフィリップ・K・ディック作品などあふれまくっている中で、どれだけ既存にないポイントを生み出せるかがカギだと思うが…
端的に言ってとにかくつまらなかった。展開に目新しさがないのはまだしも、サスペンス要素も取って付けた感が拭えずオチにも意外性がなかったし、終盤の展開にドン引きしてしまった。そもそも主人公の科学者に感情移入できずじまいだったのがキツい。邦画の悪癖である“気取りセリフ”の多さも気になったし…
比べるのも詮無いが、同じTIFFで上映された『Flow』や11月に公開された『ロボット・ドリームズ』といったセリフ未使用の海外アニメがいかに素晴らしかったか。日本はアニメ大国と呼ばれて久しいが、こと質の面では完全に海外の方が勝っていると認識。

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