「映画じゃないの?」画家と泥棒 サニーインティライミさんの映画レビュー(感想・評価)
映画じゃないの?
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すごいものを見てしまったなぁ。
結局リアルな感情表現は演技では再現し得ないのかと。
テーマ的には重く、人間がとても脆いものだと気付かされる。
他の人も書いていましたが、アートが人の心に到達し、その心を揺さぶるシーンを正面から捉えるなんてシーンは撮れる物ではない。
私はその姿を目の当たりにして震えてしまった。
淡々と登場人物の会話が繰り広げられていくだけなのだが、色んな意味人の人生を知れるのが興味深い。
お互いがお互いに対する見解を語るシーンもあるが、諸善は言葉にしたこと、行動で示したことしか他者には伝わらない、という事にも気付かされる。
テーマが重く暗いアートは売れない、商業ギャラリーでは取り扱ってもらえない。
すごくよく分かる!でも人間の本質なんて暗いものだよね〜〜
明るいだけで何の訴求もしないものはアートではなく、消費コンテンツ。
今はコンテンツ優勢でアート劣勢。死んだ頃に求められるようになるのだろうか。
彼らの行く末が気になりました。
別件だけど、泥棒の方はドラッグから抜け出していくのですが、その見かけの変わりようも驚くくらいで、4週間である程度強い普通の人になり、1年服役後にはマッチョに。
ドラッグってこえーーとも思えるドキュメンタリーでした。
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