エンパイア・オブ・ライトのレビュー・感想・評価
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生涯の映画と出会った
大切な作品になった。
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パワハラ、セクハラ、人種差別、暴力、、失業、貧困、移民排斥、、クソのような社会で、クソのような人生をやり過ごす。
たとえ束の間でも触れ合える人がいたら、別の世界に誘ってくれる映画があったなら、、
そう、ここに在るのは一縷の希望、そして映画、、
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1980年代初頭、イギリスの南東部に位置する海辺の町・マーゲイト、そして浜辺に面した映画館・エンパイア劇場。
「ブルース・ブラザース」、「エレファント・マン」、「9時から5時まで」、「レイジング・ブル」、、そして「炎のランナー」。
自分にとっては東京時代の後半戦に入った頃かな。
間違いなく人生で一番映画を観ていた。
今思えば映画の中で生きていたような。
映画に生かされていたような。
ハル・アシュビーの「チャンス(Being There)」に嗚咽を漏らした。主人公のヒラリーが映画で救われるのではとマジで思った。
何にもないクソのような毎日だったけど何とか生きられた自分と重ねた。これは自分の映画だった。
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イギリスと日本、こんなに遠く離れているのに、サム・メンデスと同じ時に同じ映画を観ていたことを知った。これも映画の奇跡。
そしてオリビア・コールマン。
激情があった。
自分との境い目が分からなくなった。
忘れられない人になった。
救い・救われ、ヒトは再生するものなのだなぁ
鑑賞中は「この作品、何をテーマに描いているのだ?」と???マークが点灯し続け、頭の中に浮かぶのは映写技師の姿が最近観た「エンドロールのつづき」同様だったので、映画愛に溢れる作品なのだな、程度の感慨だった。
しかし、見終えてからしばし考えるに、これはオリビア・コールマン演じるヒラリーとマイケル・ウォード演じるスティーブンが互いに鬱屈とした現状に救いの手を差し伸べてもらいながら再生して行く壮大な人間ドラマを見せられたのではないかとの結論に思い至ったのでした。
生きていれば色々と理不尽なこと、自分の思い描く通りの道は歩めないものだろう、でもそれを打破するような強烈な出会いがあれば人間いくつになっても異なる道に一歩踏み出すことはできるのだよ。
そんなことを教えてもらえるような作品でした。エキセントリックなヒラリー、それと対象的に抑えた表情のスティーブン、そして脇を支えるコリン・ファースとトビー・ジョーンズ。
重厚で良い作品に巡り会えたのだと、終わってから気づくあたりが、私はまだまだヒヨッコなのだなぁと思わされてしまったのでした。
それにしても人種の壁の厚さ、偏見の怖さというのは恐ろしい・・・
あのシーンの楽曲がぴったんこ
キャットスティーブンスを大音量で聴けてうれしかった
朝じゃなくてドアがブロークンしてたけど
マイケル・ウォード、ハンサムさんで主演作品観たくなりました
オリビア・コールマン、かわいい
ノーマン?映写技師の人、ヘンテコ博士とかのイメージしかない俳優さんでしたが
職人カタギがカッコいい
もうこういう方はいらっしゃらないのでしょうか、今の
映写室には
コリンファース、やな役でしたけど、こういう人知ってます
キャスティングとその演技で堪能させてもらいました!
ブライトンとライは訪問して好きな街です
南海岸にエンパイアあるんでしょうか
さがしてみたくなるほど、素敵な映画館でした
エンドロール、職名とスタッフさんの名前を点線で結ぶデザインがなんだかこの作品に
あってる気がしました
ことしのベストワンです、今のところ
イギリスの普通の海岸の街の風景 と 映画へのノスタルジー は素晴らしい。ただ性的描写は控えめにしてほしいのだ❗️
コレは、時間が短く感じる80年代イギリスの「普通の田舎町」
と「普通の単館映画館、フィルム🎞映画」
「人種差別、移民差別の酷さ」を感じて、考えて、余韻に浸る作品。深く感じ入る作品。
【サーチライト・ピクチャーズ らしい作品とのこと。有料パンフの受け売り】
コロナ禍での映画館への愛に溢れた作品。❤️
ロンドンでもバーミンガム、マンチェスターでもリバプールでもなく
無名の街、マーゲイトが良いのだ、ロケーション最高です。
日本で言うと海はないが埼玉とか海のある佐賀とか富山みたいな感じ・・【3つの県の方悪意は無いので許してね】
ロケーションに使われた建物も最高です。
80年代映画館の雰囲気・・・
ワシ的には、ポップコーン🍿とか、ホットドック🌭のイメージなくて
パサパサの500円、小さい🥪サンドウィッチ【絵と違う四角形のぺちゃんこ】の高額さに驚いた記憶が・・・
映写技師が渋い、テクニカル。
そうイヤ【炎のランナー】は30年以上前から、いつか観よう映画作品。今日に至る。
【東京裁判】と【エレファントマン】併せて3作は死ぬまでに見ておきたいよ❗️
なんか田舎の映画館の雰囲気が良いのだ❗️
か1917と007のサム・メンデス監督【アメリカン・ビューティー スルーがワシが映画のドシロウトのゆえん】
理不尽な移民、肌の色での差別は、令和の今考えられないが、しかしワシの見識が甘いだけで
実際は検証、解消すべき問題かもしれないねぇ。
大物らしい【素人でごめん🙇】「オリヴィア・コールマン」が
当時はマイノリティーであったであろう
お一人様中年女性を好演・・・・と言いたいとこですが
申し訳ないが、ここは職場ではないので言わせてもらうと
チョット無理だよ・・❤️ラブシーンはキス💋までにしとけ・・と思った。
残酷表現だけども、正直表現だから仕方がない。容姿云々くだらない野暮は言いたくないが・・・
支配人に屈するのはともかく、砂山ぶち壊し と プレミア上映での演説みたいのは明らかに病んでいて
観ていて痛々しい。勿論セクハラ許すまじですよ。
でも、大物監督、サム・メンデス もこの女優さんに忖度か?と思うと・・・
最近、映画そのものの作品多いねぇ、ブラピ、インドのチャイ、来週スピルバーグ
そこそこ雰囲気のある味のある【映画館作品+理不尽な差別許すまじ+お一人様中年女性の苦悩深さ】作品。
なんか【詩】みたいのは全然わけわからなかったジジイであった。【ワシ自身の容姿も人のこと言えない・・トホホ・・】
「Empire of Light」= 映画 というお話。
①最近、ハリウッドでは『パビロン』、日本では『銀平町シネマブルース』といった映画館への愛・回帰を謳う映画が続いているが、イギリスからはこの映画が届いた。
②映画が大好きなのに、映画の中でトビー・ジョーンズ扮する映写技師ノーマンが説明してくれるまで、映画というのは「長いフィルムに高速度で連続撮影した静止画像を映写機で映写幕に連続投影して形や動きを再現するもの」であることは分かっていたけれども、“複数の少しずつ異なる静止画(1コマ1コマの間には黒いスペースがある)を断続的に投影することにより、それを見る人間の頭の中で、静止画と静止画の間の像を描いてしまうという「仮現運動」という心理作用が働くことによって、動いている映像が感じられるのである。”ということは知らなかった。
いや、お恥ずかしい。
そして、その“投影”するのに必要なのが“光(light)”。
だから、“Empire of light(光の国―光が無いと成り立たない国)”とは、ここでは映画のことを指していたんだね。(ウルトラマンの故郷じゃなく)
③そして、ここで映画と映画館とを描くのにサム・メンデスは、深刻な不況からイギリス経済を立て直そうとしていたサッチャー政権下の保守的だった80年代初頭を舞台にした、統合失調症を患う中年女性と不況下で更に拍車が掛かった偏見と差別とに苦しめられる黒人青年との間に芽生える恋と心の触れ合いという話を持ってきた。
③洗面台に置かれていた薬、定期的な精神医のカウンセリング、オリヴィア・コールマン扮するヒラリーが何かの精神的な病を患っていることがわかる場面が点描される。休憩室でも浮いているわけではないが、仕事仲間とは微妙に違う空気感を纏っているのがわかる。この辺りのオリヴィア・コールマンの演技は凄い。
映画館の統括主任という仕事もしっかりこなしている様に見えるヒラリーだが、新しく入ってきたスティーブンに惹かれ始めた辺りから奇矯な言動が目立つようになってくる。
いろいろな見方ができる知的な枠。今週おすすめ。
今年59本目(合計711本目/今月(2023年2月度)25本目)。
ミニシアター(シアター2つの模様)を舞台に、その従業員やその常連さんほかを描いたヒューマン系のストーリーです。
この時代(1980年代ごろ)はまだ男女同権思想も完全ではなく、もっといえば黒人差別問題は普通にありました。このようなことが映画内では明確に見て取れます。
ただ、ミニシアターが舞台だとはいっても、コロナ事情等あるわけでもない1980年代のお話なので「経営難が何だの」といった「映画館の裏側」といったお話はほとんど出ないです(そういう趣旨のストーリーではないので注意)。
ストーリーも、「ミニシアターを中心とした人間関係」と「ヒラリーなどをはじめとした個々個人に着目したストーリー」の2本立てになっています(それらが交互に進むかたち)。いろいろな見方ができるので今週おすすめといったところでしょうか。
採点は下記がきになったので、4.7で4.5まで切り下げています。
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(減点0.3/(当時の事情である点は理解しても)人権に対する配慮が足りない)
・ 「精神科から逃げてきたら人(警察?福祉施設の人?)が無理やり連れ戻す」シーンです。
日本では、このような「強制的な連行」は、刑事事件において令状がなければ行うことはできません(憲法/例外あり。現行犯の場合、緊急逮捕の時など)。そしてそのことは、刑事事件に限らない、一般の行政手続(たとえば、精神科のこの話は、医療行政)にも等しく及ぶ考え方です(日本では、川崎民商事件、成田新法事件など。「刑事手続きではない、ということのみをもって、憲法が保障するこれらの手続きが行政手続きに全く適用されないとは解されない」という最高裁判例)。
もっとも国も違うのも理解はするものの、この点はどこの国であろうが人権侵害の疑いが非常に強いもので(だから日本では今ではほとんどとられていません。制度上存在はしますが、死文化しているものが多いです)、こうした点に対する字幕上(エンディングロール)の配慮がなかったのが残念でした。
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プラトニックな物語にした方が良かったのでは?
映画館を舞台にしているが、昨今よくある「映画愛」を謳い上げるような映画ではない。
共に生き辛さを感じている中年の女性と黒人の青年が、心を通わせていくラブストーリーになっている。
ただ、歳も離れていて境遇も異なる2人が、どうして惹かれ合うようになったのかが、今一つよく分からない。
心を病んでいたり、人種差別に遭っていたりするだけで、互いに恋愛感情を抱くようになるとは、とても思えない。
彼女の過去に何があったのかが明確に描かれないことも、そうした分かりにくさを助長させている。
2人は、比較的早い時期に肉体関係になるのだが、もしもプラトニックな関係であったならば、傷ついた男女の再生の物語として、もっと清々しい感動を味わえたのかもしれない。映像が美しいだけに、少し残念に思ってしまった。
それにしても、ラストの「チャンス」も取って付けたようだし、映画館を舞台にする必要はあったのだろうか?
インテリかスノッブか
別の作品を観た時の予告で流れて気になり行って来ました。
ザックリ言うと白人おばさんと黒人青年の恋物語です。かなり固有名詞が多い作品なので教養がないと深くは理解できないのかもしれません。自分はスペシャルズとブルースブラザーズ位しか知らないんですが。。多分この辺り知ってるとより深く理解出来る作品なんだと思います。
映画館が舞台と云う事で映画館で映画を題材にした作品を観たならそりゃ感動しますわ、と思い観に行きました。が、映画館が舞台なだけでそこまで心に響くものはありませんでした。
とはいえ、役者の演技はバツグン、画の構図、音の入りまで凄く良く、かなり文学的な作品だなと思います。映画の知識と音楽の知識に自信がある方にはオススメです!
きっとセリフで出てくる作品を知ってたら、より楽しめるんだろな。
とはいえ、昨今のポリコレを一部包括した作品だと思いました。
静鎰な良い映画だ。人によっては退屈かもしれない。でも佳作だ。
舞台設定は1980年代後半か。映画館で「焔のランナー」や「レイジングブル」が上映されている。
イギリスでも黒人差別や黒人への暴行事件があったことを知った。
主人公が勇気をもらえる映画として、ピーター・セラーズ主演の「チャンス」を私はまだ鑑賞していない。「人生とは心のあり方だ」のセリフは、感動させる。観ようと思っている。
ニュー・シネマ・エンパイアとは行かず。
80年代のイギリスの地方都市の映画館を舞台にしたドラマだけど、どこかピントがボケたような作品でした。海辺の映画館や風景はパステル調で美しく、衣装や美術も素晴らしいです。一方で、中年の白人女性が若い黒人青年と恋に落ちるお話しはいいとして、二人の関係や映画館主との不倫関係が妙に生々しくて興醒めしました。他にも、彼女の生い立ちからくる不安定さや移民排斥を叫ぶ社会情勢など題材を盛り込みすぎて、内容が浅くなった感じで、何が言いたいのが、イマイチよく分かりませんでした。役者では、オリビア・コールマンは、熱演過ぎてかえってドン引きしました。相手役のマイケル・ウォードは、見た目もセリフ回しもイケメンで、これからが楽しみな新星ですね。
デミアン・○ャゼルにこの映画を煎じて飲ませたい
「アメリカン・ビューティー」のあのサム・メンデス監督が帰ってきました。
ファーストショットから左右対称のフレームで美しく映し出されるエンパイア劇場と、そこで働くオリビア・コールマンの哀愁漂う日常描写。ゆったりとしたピアノサウンド。ここまで台詞一切なし!
映像と音楽で語ってくるザ・サムメンデス・ショット!
バッチリデザインされ尽くしたオープニング。さすが。
(スリッパをストーブの前に置いて上司の為に暖めてあげるさりげない所作などもgood)
撮影監督は巨匠ロジャー・ディーキンス。音楽はナイン・インチ・ネイルズのプロデューサーコンビ。
黒人差別や性差別を描きながらもエンパイア劇場で働く人々の人間関係や"映画"を観ること・観る人達全てを平等に温かく包み込むような非常に心地良い映画でした。
総合失調症だと分かる中盤で、「ビューティフル・マインド」のように妄想と現実が入り乱れる展開か?と思いきやそうではない。彼女は果たして本当に病気だったのだろうか。過去にいったい何があったのか。映画の中では彼女の闇ははっきりと描かれない。
劇中のとある台詞であるように「映画とは光と闇の連続で、1秒間に24枚の画を光が映し出す。人間の目にはその光だけが見えて、光の間にある闇は見えない」のだから
エンパイア・オブ・ライトというタイトルながら光という映画を描き、闇という人間を描いたサム・メンデス監督らしい、むしろ集大成的な映画なんじゃないかと思いました。色んな闇を抱えてる全ての人間が映画のスクリーンの前では平等にその光に照らされる。というしっとりとしたビターチョコレートのような映画。
ハリーポッターの百味ビーンズのようにカラフルだけど鼻くそ味だった何とかチャゼルのバビロンとは風格の違う映画。
舞台美術もめちゃくちゃ豪華で、イギリスの静かな海辺の町・マーゲイトに実在する元映画館“Dreamlandを改修して使ったのと、Dreamlandは広いロビーがなかったため、ロビーに関しては並びの空き地に完全オリジナルデザインで新しく作ったという気合いの入りよう。
あのチケットカウンターから中央の物販エリア、劇場へと続く階段などは本作オリジナルデザイン。本当に行きたくなるくらい最高の劇場でした。
※映写技師への配慮に少し欠けた「ニューシネマ・パラダイス」を補完してくれるかのような描写もgood やはりあそこが映写技師の腕の見せ所。
装飾的な感動、それが半端なかったです
非常に素晴らしいロケーションで、安定した見事なフィックス、そこに流れる雰囲気あるメロディーやセンスを感じる音楽セレクション、そこにオリビア・コールマン─、感動させてやろうという気合いみなぎる演出に多少たじろいでしまいましたが、エンドのクレジットなど徹底したデザインセンスでもって心に沁みてきたような気がします。
社会的意図をもったような内容なのですが、個人的にはそれは興味をそそる題材と思えるわけで、少し変わった愛の数々などもあくまで面白みを加えるスパイスかと─。とにかく暗闇の中で極上な雰囲気をじっくりと味わうような、そんな映画だったという印象です。
シンプルに、映画と映画館を愛する作品だったら…
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。
予告編を見て「映画館での映画だから…」と公開初日に観に行ったら、エピソード詰め込み過ぎのサム・メンデス監督作品だった。
映し出される様々なシーンは、撮影監督ロジャー・ディーキンスだから、確かに美しいのだけれども…。
「暗闇の中に光を見いだす」なるテロップで始まり、イギリスのどこか海沿いにある映画館=エンパイア劇場では『ブルース・ブラザース』&『オール・ザット・ジャズ』の二本立て。
こうした風景を見ると「おっ、80年代の名画座(早稲田松竹・八重洲スター座・文芸坐・パール座等)みたいだ。イイ感じかも…」と思う。
エンパイア劇場では、年配女性(オリヴィア・コールマン)が働いているが、映画館主(コリン・ファース)と束の間の熟年恋愛。
そんな所に、若い黒人男性(マイケル・ウォード)が雇用されて着任。
オリヴィア・コールマンは精神科に通っているが、マイケル・ウォードと出会ったことで明るくなっていく感じ。
2人が花火を見るシーンは名場面。
この後も物語は続くが、割愛(笑)
映画館と映画を愛する気持ちを描いているあたりは、ルビッチ・ヒッチコック・マーロンブランド・キャサリンヘブバーン等々の写真が飾られていたり、様々な映画フッテージが使われたりと、それなりに伝わって来る。特に『チャンス』(ピーター・セラーズ主演)の名ラストシーンなど見せられると感動再びの感はある。
ただ、そこに、オリヴィア・コールマンの狂ったような演技で精神分裂(字幕は統合失調症)の姿、熟年恋愛風景、歳の差恋愛、黒人差別問題、就労問題デモから発した差別暴力などを絡ませたのは盛り過ぎ。
そうしたダーク面が盛り込まれた本作でも、田舎を走るロンドン二階建てバスは新鮮であるし、『炎のランナー』プレミア上映で年配女が「ヤルか、ヤラざるか、それが問題だ」というハムレット的な発言は笑えたりする。
まぁ、映画と映画館を愛する物語を普通に描いてくれれば、それなりに楽しい気分になれたかも知れないが、暗いエピソードたっぷりなので気分高揚する感じではなかったのが残念。
<映倫No.49437>
2トーン
洋楽ファンや英国カルチャー好きなら、特に嬉しい映画で、
スージー・スーやメテオスの取り巻きみたいな、パンクな女の子が出てきたり、
スペシャルズやセレクターの、2トーンバンドの名前が出てきたり曲がかかったり、
スキンヘッズやモッズも出てきます。
2トーンって、スカとパンクを融合させて、白人と黒人のメンバーで構成されてるんですが、
この“2トーン”って言葉が、この映画を表してるかと…けっこう。
すごく映像が綺麗で、オシャレで映画愛に満ちた映画です。
最後まで観て、何を描きたかったのか考察いるかな?
4に近い、厳しめ3.5。
75~80点ぐらい。
オシャレさんは、特にオススメです。
文句なし!困難な時こそ映画館、映画、仲間、音楽が忘れさせてくれるメッセージが伝わる作品
この作品の監督サム・メンデスは何故か作品を観る機会がある。記憶は曖昧だが、アメリカンビューテイー、前観た1917命を懸けた人生、そして本作。今回の作品は彼のこの作品への思いが伝わり、メッセージ性が物凄く伝わった。シーンはネタバレになるので省くが、80年代初頭のイギリスでも現在と同じ社会の激しい分断、激動があった。その中でも当時のポップカルチャー・仲間がいつもそばにいる。現在にもあてはまることが本作品でも肌で感じた。ストーリーでも紆余曲折がありながらも最後は後味がいい終わり方も素晴らしい。この作品を観てどこか自分へのエールだなと感じる。切り口はもちろん幅広い。オリヴィア・コールマンの演技も文句なしだし、映像・撮影も文句なし。今年度のベスト作品候補にあげたい。また、人生・生き方も考えさせてくれた映画でもある。惜しむらくは公開日をイニシェリン島の精霊と入れ替えても良かったけど文句なし素晴らしい作品です。サム・メンデスの過去の作品を忘れて観たほうがいいかもしれない。
映画と人生の賛歌
名匠サム・メンデスによる映画と人生の賛歌。
映画館という「光の帝国」にいれば僕らは皆分かり合えるのに、何故こんなにたくさん線を引いて憎み合ってしまったのか… しかし『諦めるな』、我ら「光の帝国」の臣民ならばきっと『フレッシュ・ニュー・スタート』が切れるはず。そういうサム・メンデスのメッセージが聞こえてくる。
81年を舞台に、「さらば青春の光」でも描かれたモッズとロッカーズの衝突など様々な社会状況や文化を背景にして、あくまでも登場人物個人のものとして紡がれる物語が愛と慈しみに溢れていて涙を抑えられない…
冒頭から光を象徴的に扱う画面のひとつひとつすべてがバシッと決まってて、さすが名匠!ってなるし、散りばめられる映画や音楽の断片たちにも痺れる。
オリビア・コールマンの演技も新星マイケル・ウォードの存在感も素晴らしいが、個人的にはトビー・ジョーンズ(キャプテン・アメリカでAIになっちゃったナチの科学者の人)の抑制の効いた芝居に引き込まれた…
しかしここのところワンハリやらバビロン、エンドロールのつづき、このあともスピルバーグのフェイブルマンズなど監督の映画愛を炸裂させる映画が続くけど、本作は相当にお勧めです!
心地好かった
27本目。
ジワジワと、心地好くなって来たと思ったら、それがブッ壊される。
流石、オリヴィア・コールマン。
でもここから、どう展開していくのか?
違う方向に行ってしまうのかと思ったけど、一回壊しといて、またといった感じで、悲しくなりつつも、心地好く観終える作品。
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