「翔とミチコのシーンのあたたかさ」終末の探偵 Uchiさんの映画レビュー(感想・評価)
翔とミチコのシーンのあたたかさ
裏の社会と渡り合える、しかし、悪ではなく、やや正義寄りで憎めない探偵の物語。生きづらさを抱える人たちのぶつかり合いが描かれてます。
北村有起哉さん、松角洋平さん、それぞれのアクションシーンは、見ているこちらの体が動いてしまうくらい、かっこよく素敵にお年を重ねたお二人のエネルギーは圧巻でした。
それと共に心に残ったシーンがあります。外国にルーツを持つミチコ。そのミチコと少年のシーンです。危うい時代を生きる、危うい年齢。誰だって道を踏み外す可能性はある。だからこそ、自分に優しくできない人がいたら、ちゃんと抱きしめてあげられる世の中になってほしいという願いが込められてる。そんな風に感じました。
コロナ第一波の中での撮影、そこからようやく今、公開を勝ち取られたこの作品です。心に小さな幸せが灯りました。ありがとうございました。
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