「【“ゴメンね。有難う。”婚約破棄された娘、瑞季が、母の元に戻り、更に15年前に自分と母を捨てた父に会う物語。大金を送って来た父に悪態をつくも、実は感謝の念を持っていたのでは、と思った作品である。】」ささくれ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【“ゴメンね。有難う。”婚約破棄された娘、瑞季が、母の元に戻り、更に15年前に自分と母を捨てた父に会う物語。大金を送って来た父に悪態をつくも、実は感謝の念を持っていたのでは、と思った作品である。】
ー 婚約破棄された娘が家庭を捨て去った父のもとを訪れるひと夏を描く人間ドラマー
■急な婚約破棄を受けて実家に出戻った瑞季(里内伽奈)。
気まずさから仕事を退職した瑞季は、母・真帆(秋本奈緒美)の揶揄いの視線を感じつつ、生活を送っていた。
そんなある日、瑞季と真帆を残して去った父・晃一から大金が入った現金書留が届く。
◆感想
・俳優・里内伽奈さんの脚本、主演を務めた作品としては「誰のための日」に次いでの短編作品第2弾である。
・娘役の里内伽奈と父親役の板尾創路が複雑な親子関係や微妙な距離感を絶妙な演技で表現する。
<里内伽奈さんの2作の脚本は、どこかざらつきながらも人間の暖かな心が根本にあると思う。
何故なら、観終わってから嫌な気持ちにならないからだ。
エンドロールで流れる曲の“ごめんね。ありがとう。”は、娘が別れてしまった両親に対する気持ちと、両親が娘に対して思っている気持ちかなと感じた作品である。>
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