MAHOROBAのレビュー・感想・評価
全4件を表示
まほろばは心の中に
いま「無名の人生」が絶賛公開中の鈴木監督のアニメーション作品。朝にサクッと見れるほどの短編映画なのでほんと重宝する。
製作時期から考えてもコロナ禍なのでその時期から思い起こされるような当時の抑圧された社会の雰囲気が読み取れる。
ブラック企業に勤めているという設定もそんな主人公の抑圧された心理を端的に描いている。
でもみんなが仕事してる中で一人ゲームしてりゃあ社長から往復びんたくらわされても文句言えないよね、そんなことないか。でも救援にちゃんと駆けつけてくれるほど実は主人公を一番思ってくれてる人でもあった。
最も憎むべき社長がこの世界で唯一自分を愛してくれてるという矛盾。この社長は監督の持つ父親像なのかな。子どもにとって父親は人生で越えなければならない相手でもあり愛する存在でもあるという相反する存在だったりする。
父親から厳しくされた監督を思う存分甘えさせてくれた祖母の存在。おばあちゃん子だった監督の思いが本作に込められているんだろう。
自分が生きる世界から逃避してたどり着いたのが無人島で、主人公は厳しいサバイバルを強いられ、ようやく救助されても世界は恐ろしいウィルスが蔓延。再びそこから逃避する。今度こそ自分の求めていたまほろばにたどり着けた。でもそれははかない夢でしかなかった。
人が生きている限り追い求め続けるまほろばは自分の心の中にしかなく、それは現実には決してたどり着けないものなのだろうか。人はそれを追い求め続けていずれ人生は終わりを迎える。
なんで突然ビートたけし?北野監督へのリスペクト?なんで突然トンプソンズ?
後半の追い求めた愛するものと家庭を築いた当たりの描写はすごく良かった。
無名の人生はもう少し拡大公開してくれないかな。少しアクセス悪くて見に行くか悩んでる。
ひとりでできるもん!
監督と原案は『無法の愛』の鈴木竜也
っていうかほぼ全て鈴木竜也1人で制作
サクッと13分のショートムービー
まほろば
古事記にも登場する日本の古い言葉で「住みやすい場所」「楽園」を意味するそうだ
あちこちの宿や居酒屋にもまほろばの名乗る者がいるようだ
男は会社を辞めて島を目指して飛行機に搭乗したがハイジャック犯も同乗していた
発砲に慌てた客が搭乗口を開けたので勢いで外に放り出された
海に落ち無人島に流され一命を取り留めた
数日後なんとか救出されめでたく帰国
しかし日本では自殺してしまう自殺菌が蔓延していた
帰国したものの日本が嫌になった男は再びあの島を目指した
夢オチ?
どこからが夢?
仕事中ゲームをするのはもってのほかだけどあんなにボコボコにする上司もいかがなものかと
まっ漫画だからいいけど
無人島の亀は絶対男に食べられると思ったけど食べられなかった
一緒に帰国したくらい
自殺菌が感染したのか飛び降り自殺したのは意外
コロナの真っ最中に1人で黙々と作っただけの力作は感じとれる
ブラックユーモアかというとちょっと弱い
オチがモヤっとしてるせいかちょっと残念
日本を再び出るあたりからが良くない
ばてたか
惜しい
【厳しい時代の中、追い求めた理想郷。】
全4件を表示



