君だけが知らないのレビュー・感想・評価
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2人でカナダに行かせてあげたかった
予知夢かと思わせて、実はフラッシュバックだったとか、夫がなんか怪しい、実は犯人?と思わせて実はスジンを守るための兄だったり、先が読めそうで、それを超えていく事実。なかなか凝っていて面白かった。でも部屋に来た刑事、写真の新郎新婦の位置が逆な事によく気がついたなあ。その逆な状況をラストに持ってくるのが憎いねえ!兄妹の笑顔が逆に悲しい。
もう1度観たくなる映画です!
至る所に伏線があり、最後まで観た今でも、いくつか拾いきれず。
序盤は静かな展開だが、途中からドンドンはなしが動き始める。
二転三転するけど、一貫して夫役のキム・ガンウが妻を見つめる眼差しは優しい。
とても、とても切ない話で胸がキューンってなるけど、必ずもう1度観に行きます!
俺だけが知らなかった号泣サスペンス・・・全てのお兄さんへ・・・
キャストをチェックしていなかったため、夫イ・ジフンをずっとクォン・サンウだと思い込んでしまった。こりゃ、俺だけが知らなかった事実?などと、見終わってから愕然。そして、日本において頑なに夫婦別姓を拒んでる人のことも考えてしまった。
イ・ジフンは山の事故で記憶喪失になるくらい重傷を負ってしまった妻キム・スジンを看病し続けていた。元気になったらカナダのバミリオン湖の畔で永住しようと奔走し、幻覚を見るようになったスジンがおかしな行動を取らないかと心配なため常にスマホで位置確認していた。交通事故に遭いそうになった女の子を助けようとしたり、マンションの706号室で殺人が起こると訴えたり・・・
献身的な看病をする夫であったが、どこか怪しい。しきりにカナダのことを口にするし、退院してから住む部屋も違和感がある。記憶が取り戻せないまま海で泳いでみたりしたものの、ある日、元同僚にばったり出会い、自分の職歴を思い出そうとしてみたり、徐々に夫が本物かどうかも確信できないようになる。
記憶喪失と未来予知。ご都合主義的設定でもあるし、ハリウッド映画で似たような展開があったような気がする・・・何の映画だったかは思い出せない。二人の刑事が絡んできて、夫を逮捕させようとも考えたスジン。いかにも夫イ・ジフンが自分を殺そうとしているのじゃないかとミスリードする手法だったのだ。
1999年からは可能になったが、朝鮮や中国で同姓婚禁止という背景も知っておいた方が面白い。キム・スジンとイ・ジフン。壁に飾られていた結婚式の写真の謎や、途中から明かされるキム・ソヌという名前のギミックがストーリーをもり立てる。同じキム姓、もしや?と思わせるテクニック。そして未来を予知していたのではなく、フラッシュバック映像はスジンのトラウマとなる忌まわしい過去の記憶だったのだ。さらに夫の腕時計や、鳥の彫刻ネックレスといった小物も心地よく解決。
さすがに廃ビルとなったクライマックス舞台やマンション火災などはやり過ぎ感もあったが、それが悲しい結末へと導いてくれる・・・号泣。ここまでの兄妹愛はなかなか見られない。真実をなかなか打ち明けられない葛藤や、自己犠牲の精神は到底真似できるものじゃない!思いっきり泣きました。惜しむらくは中盤までの展開だろうか、海のシーンが良かっただけに残念。
○教訓:久しぶりに会って名前が思い出せない女性がいたら、「美人になってるのでわからなかった」と言おう。
良くできたサスペンス
記憶喪失と未来予知を上手く絡ませて、最後まで緊張感がある映画で素直に良くできたストーリーです。
個人的には主役の女性が好きになれなかったけど、韓国ドラマによくある義兄弟、幼なじみの人間関係によるところの事件が明らかになっていくという本当に韓国ドラマでよくあるシチュエーションなんだけど、記憶喪失が記憶をたどりながら展開していく描きかたは上手いと思いました。
最後まで目が離せない、あっという間のエンディングです。
面白い映画です。
前半は、謎・謎(ドラマの作りも)の連鎖で・・・ 後半は、サスペンス追加で・・・
映画始まって、今時点からドラマが静かにスタートするのですが、ところどころに過去のものとも、未来のものとも、幻覚ものともとれるシーン、少女は誰?・・謎・・・?(画面挿入)。
スジンの記憶、フラッシュバックと共にのお話の進行からか、画面展開についていくだけで、ドラマが謎のまま前半が過ぎていく。
後半になり少しずつ新たなドラマがサスペンス、ホラー要素添加され(解き明かされるが✖展開・謎✖展開・謎✖・・)。
よくある刑事物や探偵モノのように、最後に謎が明かされていくが、このドラマは、明かす主人公が1人いるのでなく、画像とその時点のドラマで明かされていく。
終盤、ドラマの途中に出てきたモノで、この映画の一番とも言える心に響く第大円を迎える。
ドラマの作りとして、いろいろと画像挿入で創意工夫したと思われますが、もう少し分かりやすく精査できなかったのかと思います。
★Digital5.1ch鑑賞
★音圧 △
★重低音 ─
★移動音 ─
★分離度 △
★サイド(左右、後、活躍度)△
★サラウンド △
基本的にスクリーン以外は、少量の残響音のみ。スクリーン側は左右、中央の音分け有り。
なかなかの力作だが…
ちょっと脚本に無理がある。血の繋がらない兄と妹の設定で、妹を女と見ているにもかかわらず建前を押し出し過ぎる演出とその気持ちを汲まないやはり建前の兄への愛の形にらかなり無理がある。妹が鬱気味のせいもあってか、男女の愛の末の自殺未遂もかなり無理がある。嫁に出す兄と嫁に行く妹の建前のじれったさ。これほどまでに自分に正直になれないのはかなり無理な演出だと思う。話の筋の読め無さは面白く、集中して鑑賞させる手腕もなかなかなものがあるだけに、無理な脚本には厳しいものがあった。次回作に期待したい。
バミリオンと言えばプレジャーナイト
包帯グルグルが治って退院するところからはじまるけれど、なにがあったのかなかなか示さずそれからのことをみせていくから違和感があるし、過去や幻視ならまだしも、未来がみえたらファンタジーな訳で…。
わざわざ話さない理由もないのになぜか色々ダンマリで、後出しする気が満々の見え見えだし、序盤の別々にエレベーターに乗る言い訳から理屈が破綻しているよな…と思っていたけれど、やっぱりストーリーの流れにも無理があり過ぎて、あれこれ展開されても殆どが、まあそうだろうねだったり、あーそうですか、としか感じられず。
内容はとても良かったのに入ってこなかった。
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