「テレ東深夜枠ではコンプライアンスが引っ掛かるので映画にしました的要...」俺と○○○すれば売れる　いぱねまさんの映画レビュー（感想・評価）

テレ東深夜枠ではコンプライアンスが引っ掛かるので映画にしました的要素が満タンのドラマである
キチンと主役が体張って挑戦したところは、評価として最大限拍手したい　昨今では中々演出として登場しないことがデフォルトになっているので、大変貴重である
但し、この感想が又、この作品のテーマに皮肉られていることも一本取られた思いだ　現代の女性差別問題やDV問題や様々なハラスメント等をまぶしながら、それでも漫画家になりたい、負けたくないとの原動力を推進して主人公は今日も頑張る…なんていうストーリーなのだが、全てのシークエンスの詰の甘さが、マイルド感を良い意味で作品に掛けられていて、こういう味付も表現として有りなのかも知れない
コメディエンヌ的演技を期待されて必死で演じる、又は暴力シーン、濡れ場と、グラビアアイドルからの脱却を目論むからか、その辺りのモチベーションは計り知れないがいずれにせよ、ついて行こうする足搔きは素直に敬意を評したい
いわゆる"樽ドル"の分類に属するであろうプロポーションにより、好事家が喜ぶのみのマニアックな作品に落ち着くのか、それとも今後の飛躍が叶った時の振り返りとしての出発点なのかは誰にもわからない
でも単なる想い出映画にはしてほしくないと願う鑑賞であった