「身近に起こりうる病を通して描いた、心の映画」いまダンスをするのは誰だ? ジンさんの映画レビュー(感想・評価)
身近に起こりうる病を通して描いた、心の映画
古新監督が手掛ける ノーヴォイス、あまのがわ に続く3作目。
古新監督は、前回2作でも、人の心を題材に作られているので、今作も大変楽しみしており、鑑賞させていただいた。
この映画では、様々な角度で人間が日々無意識に行っている、おごり、たかぶり、葛藤、勘違い、衝突、無意識などがふんだんに盛り込まれている。
特に、パーキンソン病という、身近にあるはずなのに理解が進んでいない病を扱うことで、自分自身が病にかかったらという危機感も持つことができた。
自分は、そうなったときに、功一のようにふるまえるだろうか…
率直に視聴した感想としては、自分を重ね合わせたり、周りの人を重ね合わせたりして、自分はどう考えて行動したのだろうかと、考えさせられる事が多かったように思う。
自分自身の内省だけでなく、知ろうともしなかった周りへの配慮など、ちょっとした心がけで世の中は変わることを、この映画は教えてくれているような気がする。
多くの人に見てほしいが、特にこれからリスキリングなどを検討している40代~50代の方々に見て頂きたい映画だ。
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