劇場公開日 2023年4月21日

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「ワクワクが止まらない、勢いのある助走」東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命 ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ワクワクが止まらない、勢いのある助走

2024年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

興奮

「東京リベンジャーズ」の実写映画第2弾の前編。漫画やアニメでも見てすごく面白かったし、1作目の実写映画も楽しめたので、今作も期待してましたが、期待通りのクオリティで安心しました。2部作の構成なので前編となる今作「運命」は後編へと続く助走となっていますが、前作と比べてもストーリーは相変わらず原作通りで面白いし、東京卍會の創設メンバーであるマイキー、ドラケン、三ツ谷、パーちん、一虎、場地の過去のエピソードを見てたまらない気持ちになりました。裏切り者だけど、そこには切ない背景があるのが原作ファンとしても非常に好感触です。

東京リベンジャーズは、いわゆるヤンキーものなので、たくさんの暴力やバイクでの暴走が描かれていて、人や物も容赦なく傷つけられていますが、ただ暴力的なだけの物語じゃないのが良いところだと思っています。「抗争」という、いってしまえば喧嘩に多くのキャラクターが走っていくわけですが、東卍は本当に仲間思いの良いチームで、どこか憎めないところがあります。今作ではそれが色濃く表現されていたように感じます。現代のタケミチが大人になった世界では東卍は大きく変わってしまっていて、極悪犯罪組織という巨悪と化しています。それによって再びヒナを奪われたり、過去で東卍が真っ二つに割れてしまっていることを目の当たりにしているタケミチを思うと、たまらなく切なくなってきます。原作でも「一番泣けるエピソード」」としてファンの間でも人気なので、それをよく実写の映像に落とし込んでいました。「ストーリーが弱い」という意見もちらほら見かけますが、僕が思うに喧嘩の場面が前作より控えめだからですかね。どちらかというと今作はマイキーたちの過去を軸にストーリーが進んでいるので、殴り合いよりかはキャラクターの心情を辿っていくような作品ですね。個人的には、こういう場面があるのが東リベの良いところなのかなと思います。

後編となる「決戦」では、ついに血のハロウィンが描かれるようですが、期待以上の興奮と悲哀を味わわせてくれることを楽しみにしています。

ニンフィア好き