「若手俳優の見どころ満載・再び」東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
若手俳優の見どころ満載・再び
前作「東京リベンジャーズ」を原作未読のまま堪能し、ギャツビーで戦国時代な時をかける少年映画にド満足した私としては、本作は2023年最も楽しみにしていた映画の一つ。
血のハロウィン「前編」とのこともあり、多分エピソード全部は収まり切らない感じだったんだろう、とは思ってた。いや、最初からわかってましたよ?けど、メチャメチャ盛り上がって!煮えたぎって!来たところでエンディングなのよね~。
消化不良というか、「えっ、もう終わり?!ほんとに?!」と思うくらいあっという間だったぜ。
一本の映画として考えると、ちょっと評価が難しいよね。前作観てることが前提で、次作「決戦」観ることも前提なんだから。
だけど、それを帳消しにした上でお釣りが来るくらい、演技陣の豪華さと本気さが素晴らしい。
前回、マイキー&ドラケンの二本柱のカッコ良さに完全ノックアウトされたわけだが、今回は一虎に全部持っていかれたね。
ぶっちゃけ論理破綻してて、「お前何言ってんの?意味わかんねーし!」としか言えないのに、それが当然かと思わせるくらいに追い詰められた表情、その前の、まだ無邪気につるんでた頃との落差、どれをとっても最高過ぎた。
あと、半間の冷たい表情。良いね!すごく良い!スーツにロングピアスって何?反則じゃない?脚長過ぎない?蹴りカッコ良過ぎない?どんな時でもドSオーラ出まくり、ヤバ過ぎない?
千冬のバカさ加減可愛いし。ボコボコに殴られてほとんど顔見えないけど、真っ直ぐにバカで最高!
場地くんはキレてるシーンが多かったし、マイキーの紹介も「狂犬」って感じだったけど、過去回想の爽やかで爛漫な笑顔のギャップ、たまんないわ。
追加キャストだけでもこの見どころの多さよ。もちろん、前作からの続投キャストも良かったよ!
他にも色々なシーンで、「ああ、良い顔してるな(造形が、じゃなくて表情のこと)、みんな全力で役に入ってるな」と感じた。今20代の(一部30代も)最前線で大活躍中の俳優たちが、「自分たちの年代の力を全投入するぜ~!」っていう気合を感じたよね。
同世代が一堂に会して、特有の気の置けなさでワイワイしながら創れる映画ってそうそう無い。みんながそれぞれ違う映画で活躍して、勉強して、経験して、それが持ち寄られてお互いを刺激し合うような映画は、本当に大切なんだと思う。
後編もメチャメチャ楽しみ!
前作のレビューで「真栄田郷敦の出番を増やしてくれ〜!」と書いて、いや確かに出番はすごい増えてたんだけど、アクションはあんまりなかったんだよね…。
後編はアクション堪能できると良いなぁ。