「映画史に残る、最高の前編」東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
映画史に残る、最高の前編
前作のあまりの面白さから、あれを越えれるのか?という不安を持ちながらの鑑賞になったのだけど、いざ蓋を開けてみるともうヤバかった。体感5分。90分という短い尺だったけど、あまりに一瞬すぎてエンドールが流れた時はかなりビックリしてしまった笑 だけど、しっかり見応えがあって、笑いが止まらないくらいめちゃくちゃに面白い。やってくれるな!英勉監督よ!
二部作に分けると、大概前編が失敗しがち。
それはあながち仕方の無いことで、大体前編ではなく後編の方に山場を持っていくため、前編は「間延びして退屈」「1本でまとめた方が良かった」とどうしても思ってしまう。だが、本作は違う。前作でも感じられたが、英監督含め全ての制作陣がこの「東京リベンジャーズ」という作品に懸ける思いは尋常じゃない。とてつもなく描きが丁寧で、展開もお見事。後編への期待が高まるだけでなく、前編というひとつの作品だけでも思わず涙しそうになる素晴らしいドラマが描かれている。
後編への伏線を至る所に蒔きながら、前作とは一風違う〈サスペンスミステリー〉としての面白さを提供。原作を見ていない私にとっては、今後どうなってしまうの!?という疑問とワクワクが収まらず、頭の中で考察を繰り広げるばかり。漫画原作を実写化するにあたって、ここまで秀逸な脚本が書けるというのはもっと賞賛されるべきだと思う。五臓六腑を刺激する、圧倒的な見応え。90分間というかなり短い尺では考えられないボリューム。一切抜け目がない繊細であまりに丁寧なストーリー展開。もう、ありがとうしか出てこないよね、、、。
無論、キャストも最高の一言。
主演の北村匠海に、前作から続投した今田美桜や杉野遥亮、眞栄田郷敦に磯村勇斗、鈴木伸之。特に吉沢亮と山田裕貴はカッコよすぎて惚れ惚れしちゃう。創設当初のマイキーこと吉沢亮が信じられないほどイケメン。みんな、今回もまたこの人たち以外考えられない!を実演してくれました。そして、今回から本格出演となった清水尋也と間宮祥太朗、初登場の村上虹郎はあまりの邪悪さと存在感に肝が冷えるし、永山絢斗も強キャラ感が半端ない。英組常連の高杉真宙は、本作ベストアクター。「賭ケグルイ」の鈴井さんくらい愛おしいキャラクターを好演してました。
こんなに興奮する前編は未だかつて無い。
「運命」はサスペンスミステリーを含んだドラマとして。「決戦」はその結末と戦いを描いたアクションとして。これ以上ない、素晴らしいまとめ方だと思う。ホントに、ここまで面白いとは思ってもみなかった。後編は2ヶ月後とか長すぎる!!!楽しみがすぎる!!!あと2ヶ月は意地でも生きるしかねぇ!!!構成や音楽などについての本格的なレビューは後編にて。いやぁ、大興奮をありがとう!!